mixiの決算発表会とLINE社名変更から感じるネットの栄枯盛衰

やまもといちろうです。雪が降りまくっていて飛行機が欠航しそうという危機感を抱いてこの原稿を書いております。

いちいちmixiのことを書くのもどうかと思うんですが、興味深い内容であったので一応とりあげるわけですけれども、mixiが決算説明会で、ようやくマーケティング対象をガラケーからスマホへシフトするという重大発表を行ったようです。

ミクシィも「スマホファースト」に スマホ広告、フィーチャーフォンを逆転(ITmedia 2013/2/6)

「ユーザーの利用動向や広告の収益源もスマホの割合が増しており、将来を見据えるとスマートフォンが重要。スマホの数字を追っていきたい」――同社の笠原健治社長は、改めて「スマートフォンファースト」を掲げる。

ネットビジネスの中における普通の感覚からすると、こういう発言は1年ぐらい遅きに失した印象も拭えませんが、マスを相手にするSNSならば、これぐらいの慎重さで丁度良いのかもしれません。スマホにすぐ飛びつくような流行に敏感な人たちはmixiのメインターゲットじゃないかもしれないしな。

ただ、これまで怠ってきたスマホユーザーへのアピール手段が「FacebookやTwitterからも利用できるよう」にすることだったり、他のサービスで人気のある「スタンプ」の物真似だったりするのは、新規ユーザー獲得施策としてはいかがなものかという思いもします。もっとmixi独自のものとかないんですかね。実際、スタンプ導入についてのネット上の反応はかなり冷ややかな空気で占められています。なんかウェブ上でも雪が降って気温が下がってる感じが否めません。

スタンプ機能発表に思う、mixiにいま必要なのは自主性なのでは(TECH SE7EN 2013/2/6)

mixiが「スタンプ」導入 「mixiメッセージ」で試験的に(Ceron.jp 2013/2/6)

その一方、スタンプで隆盛を極めたといっても過言ではないWebサービス「LINE」を提供している運営会社のNHN Japanが、社名をそのまま「LINE株式会社」へ変更する計画であることを発表しました。

会社分割計画に関するお知らせ(NHN Japanプレスリリース 2013/2/6)

まさにLINEが絶好調だから、体制を強化して社名もそのままLINEにしちゃえという勢いです。なんですかねえ、この盛り上がっている感じは。在りし日のmixiや、モバゲー、GREEを思い起こして、遠くを見つめてしまいたくなります。

そして、このLINE絶好調に頭を悩ませているのは、なにも新興勢力たるSNSばかりではなく、ネット界の巨人、ヤフーも例外ではないようです。

ヤフー、LINE対抗の秘策(東洋経済 2013/2/7)

ユーザーはパソコンでヤフーを見たとしても、LINEがスマホのポータル(玄関口)として主役になれば、ヤフーはシェアを奪われかねない状況にある。

記事の中で指摘されているように、ヤフーもスマホ市場対応ではmixi同様に後手後手の感が拭えません。いろいろ事業拡張や買収を繰り広げて危機感はもってやっているんでしょうが、個別のサービスは強化して面で押す作戦なのかもしれませんが、ユーザーの入り口のところはなかなか自力でも拡張できていないと言うのが現実のようです。

LINE対抗施策でヤフーは、韓国内で事実上ナンバーワンのメッセージングアプリ「カカオトーク」を提供するKAKAO Corporationの日本法人に資本参加する形で打って出ましたが、さてどうなることでしょう。

とりあえず、女子高生の間では、DeNAのメッセージングアプリ「comm」よりもカカオトークの方が人気は高いという話も一部であるようですが……。

JKの中では「カカオトーク > comm」らしい カカオトーク流行るかな(とあるサイトプロデューサーのブログ 2013/2/6)

いずれにせよ、インスタントチャット風味のコミュニケーションツールは、出会い系サイト同様問題が起き始めたら突然警察が踏み込んでくるテイストの急ブレーキがかかるのが常なんで、トップ業者同士の微笑ましい通報合戦の果てに、出遅れたはずのmixiがうっかり通りかかって袋叩きの挙句一罰百戒の見せしめとして血祭りに上げられ壊滅し無言の帰宅をするような展開になると業界ウォッチャーとしては嬉しいんですけどねえ。