ドコモはキャリアメールを捨てて土管屋になるんでしょうかねえ

NTTドコモがかなりの力を入れたと思われる「2013年春モデル新商品・新サービス発表会」ですが、ここで全く触れられなかったサービスがあります。

それは「キャリアメール」です。業界でもさすがにそろそろドコモもLINEその他にやられっぱなしじゃ駄目だろうし、KDDI他キャリアに奪われる顧客を連れ戻すためにも手を打ってくるだろうと思いきや、そのあたりは全スルーでありました。

もうね、ズッコケる感じですよ。何か言うんじゃないかと期待した分だけ、ね。

2013 SPRING COLLECTION(NTTドコモ 2013/1/22)

ドコモは昨年10月に、クラウド型メールサービス「ドコモメール」を、今年の1月にサービスインすると発表しています。

ドコモクラウドのサービス拡充(NTTドコモ 2012/10/11)

4.0以降の端末(AppLab 2012/10/12)

ドコモメールは、ドコモのスマホ向けキャリアメール「spモードメール」の機能拡張版として提供されるというのが表向けの理由ですが、実態としては不具合の続くspモードメールへの抜本的な対応策ではないかと注目されていました。

というか、いままでがspモードがクソすぎて、ユーザーの怒りゲージを増やす効果しか生まないできたので、どうしてもそっちの改良を心待ちにしてしまうわけですよ。

「文字が打てない」など怒りの声も、spモードメールがアップデートで大炎上中(livedoor ニュース 2012/11/20)

2分で学ぶドコモ(Docomo)のSPモードメール不具合の内容 http://e0166.blog89.fc2.com/blog-entry-969.html(ホームページを作る人のネタ帳 2011/12/22)

昨日のspモードメール不具合 ドコモ「設定ミスでした」(二次元情報 2012/11/15)

しかし、ドコモは公式なアナウンスがないまま、ドコモメールのサービスインを延期したようです。

【悲報】1月リリース予定の「ドコモメール」、2月以降へ延期。(APPREVIEW 2013/1/8)

残念ながら、この件については、他の大手ITニュースサイトなどが取り上げていない話題ですが、1月下旬となって今回の発表会でも全く取り上げられなかったことから、具体的なサービスインの日程などの目処が立っていない可能性も考えられます。

ひょっとすると、ドコモ広報や宣伝の裏側で、ドコモの技術陣や外注先の涙が枯れるほどのデスマーチの最中である可能性はあるわけですが、ドコモはかなり明確に脱土管屋の方針も打ち出しておりまして、そのためにもお客様の「イケス」にあたるコミュニケーションツールの充実は必須なんですよね。まさか、放っておいても客が来るとタカをくくっているのでありましょうか。

一方で、このドコモのスマホ向けキャリアメールの不調が、メッセージングサービス「LINE」の飛躍的な普及の要因の一つとなっていそうです。一番信頼性があるキャリアメールがもっともクソだという状態だと、そりゃあ需要を喰って敵失で伸びるサービスが出るのも当たり前でございますわね。

無料通話アプリ「LINE」利用者が1億人突破(読売新聞 2013/1/19)

LINEとメールの使い分け(Yahoo!知恵袋 2012/7/7)

デコメール死亡 「LINEの登場」を予測できなかったプロデューサーのお話(とあるサイトプロデューサーのブログ 2012/11/14)

LINEにユーザーを奪われるのを今心配すべきなのは、FacebookやTwitterのようなSNSではなく、携帯メールを提供する携帯電話事業者ではないか。(tokuriki.com 2012/11/20)

「LINE」の普及から読む、モバイル通信業界の将来(InfoComモバイル通信T&S 2012/6/25)

キャリアメールはこのまま廃れていくのかどうか、気になるところです。というか、キャリアメールの衰退は、そのまま通信事業者の土管化を促進することになる、ということはドコモもよく認識しているはずなので、このままでは終わらないと思ってる中の人の憤激を期待したいところではあります。無理かもしれないけど。