11月25日、発行枚数が2400万枚を突破した楽天カードが、デザインのリニューアルを発表しました。表面にカード情報を載せないデザインは最近のトレンドといえるものですが、ポイントカードとしての利用者には気になる点があるようです。

新デザインでは、これまでカードの表面に記載されていたカード番号と有効期限が裏面に移動。また、エンボス加工によるカード番号の凹凸がなくなり、通常の印刷になっています。

表面には氏名のみが表示されるシンプルなデザインに(楽天カードのWebサイトより)
表面には氏名のみが表示されるシンプルなデザインに(楽天カードのWebサイトより)

楽天カードが他のクレジットカードと異なる点としては、裏面に楽天ポイントカードのバーコードがあり、クレジットカード機能とポイントカード機能が1枚に統合されています。

裏面には楽天ポイントカードのバーコードがある(楽天カードのWebサイトより)
裏面には楽天ポイントカードのバーコードがある(楽天カードのWebサイトより)

ポイント利用時にはカードの裏面を提示するわけですが、このときカード番号、有効期限、3桁のセキュリティコードといったカード情報をまとめて見られてしまうことに不安を感じる人がいるようです。

カード番号をどこに記載するのが最も安全なのかは悩ましい問題ですが、楽天の考え方としては、「(カード情報を)不特定多数の第三者から見えにくいと考えられるカード裏面に記載することで、クレジットカードご利用時におけるカード情報の盗み見等のリスクを低減させた」と、裏面のほうが安全と判断したようです。

一方で、最近はスマホアプリとの連携を前提にカード番号を記載しない「ナンバーレスカード」や、プラスチックカードを発行しないスマホ専用の「カードレス」のクレジットカードも出てきています。楽天カードにも、こうした新しい形式を求める声が高まるかもしれません。

また、仮にカード番号を盗み見られることが完全になくなったとしても、オンライン上での情報流出などで、カードが不正利用される恐れはあります。楽天側は不正利用に対して常に監視をしているとのことですが、ユーザー側でも不審な利用がないか、定期的に明細をチェックする必要があります。

デザイン性の高まりに期待

楽天カードのデザインとしては、「お買いものパンダ」や「FCバルセロナ」などを選ぶこともできます。今回発表した新デザインが適用されるのは、まずは通常カードからで、デザインカードの対応は今後検討していくそうです。

12月1日追記:

新しいデザインカード「楽天カードゆうちょ銀行デザイン」が発表されました。 通常カードと同様に、カード情報は裏面に記載されています。

楽天カードではさまざまなデザインを選べる(楽天カードのWebサイトより)
楽天カードではさまざまなデザインを選べる(楽天カードのWebサイトより)

カードの表面に記載される情報が減ると、デザイン性が高まる効果もあります。ゴールドやプラチナといったグレードとは関係なく、色や絵柄を見てアクセサリー感覚でカードを選ぶ人が増えるので、これまでとは違う訴求ができることになります。

また、最近SNS上で話題になるカードは、余計な情報のないすっきりしたデザインのものが増えています。こうしたデザインはメディア関係者の間で「記事に写真を使いやすい」と好評です。写真を加工する手間や情報流出を心配することがなくなれば、SNSに投稿しやすくなるなど露出が増える効果もありそうです。

SNSでよく話題になるカードは余計な情報のないものが多い(筆者撮影)
SNSでよく話題になるカードは余計な情報のないものが多い(筆者撮影)