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【Yahoo!ニュース 個人】1月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、1月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、Yahoo!ニュース 公式コメンテーターによるニュースへの理解が深まるコメントとして「月間MVC」も選出しました。厳選4本の記事と2本のコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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1月のMVA

妓夫太郎キャスト判明「鬼滅の刃 遊郭編」ネットの盛り上がりとキャスト解禁方法の多様化(小新井涼)

筆者による受賞コメント:この度は月間MVAへの選出、誠にありがとうございました。大変光栄です。改めて「鬼滅の刃」への社会的な注目度の高さを実感するとともに、それほどの作品を世に送り出し続ける作品関係者様方には、引き続き心よりの敬意を表します。本記事が、現代のアニメ文化を取り巻くさまざまな現象を生む本作の大きなムーブメント、そしてそれらを引き起こす本作の魅力そのものに、多くの方がご興味を持っていただく一助となりましたなら幸いです。(小新井涼

選出理由:SNSでしばしば話題になるアニメーション作品のサプライズキャスト解禁。現在放送中の『鬼滅の刃 遊郭編』を切り口に、この手法が使われる背景を解説してくれました。キャスト解禁手法の多様化には、SNSやファンダムの色濃い影響力を感じさせるとともに、アニメ・声優文化の力強い広がりがうかがわれ、その一端を紹介してくれる記事です。

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建て替え完了した横浜市の「傾きマンション」。日常をとり戻すのは、もう少し先……(櫻井幸雄)

筆者による受賞コメント:マンションの杭打ち不備は大きな社会問題になりました。その報道は2カ月ほどで収まり、やがて忘れられました。しかし、マンションの所有者たちにとって事件に終わりはなく、「その後」が長く続いています。それは、どんな日々だったのか。楽しいことやうれしいこともあったといいます。そして、建て直しが完了したマンションに戻りました。つまり、自分の意志ではなく、住み替えることを強いられた「その後」が続いているのです。運命を受け入れる住人の姿勢に敬意を払い、私も静かに事実を追いました。そうすることでしか、記事にすることはできなかったと今も思っています。(櫻井幸雄

選出理由:2015年に建築時の杭打ち不備が見つかり大きな騒動となった、横浜市の「傾きマンション」はその後どうなったのか――。昨年2月の建て替え工事完了後、販売を再開した売主や、5年を経てマンションに戻ってきた所有者たちの、単に建て替えが済んでよかったではすまない、それぞれの事情や思いを丹念な取材を通して伝えています。長年住宅取材を続けてきた筆者ならではの1本です。

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鬼怒川温泉の廃墟ホテル~固定資産税都市計画税の額と、課税の問題点と解決策を探る(前編) ※後編もあわせて(冨田建)

筆者による受賞コメント:昨年秋にオーサーにしていただき、わずか4カ月後にMVAを受賞できるなどとは夢にも思いませんでしたので、驚くとともに素直に感動しています。と同時に、偽らざる本音として、「自分はオーサーとして記事を書かせていただいてよいのだ」と本当の意味での実感ができ、励みにもなりました。不動産と税務の境界線にはいろいろな問題があるのですが、その中には個別具体的な不動産から見える問題もあります。今回の鬼怒川の廃墟ホテルもその一つであり、その考察を踏まえて「社会を良くするための提言」をしようと考えたのが今回の記事です。今日の感動を胸に、「ただのゴシップネタ」ではない良質な「社会を良くするための提言」を、今後も積極的にさせていただきたいです。(冨田建

選出理由:廃業したホテルの放置によって現在発生している諸問題を、固定資産税等の観点から解説。単なる報道や資料からの分析ではなく、実際に鬼怒川の現場や管轄市役所まで赴いての取材と裏取りにより、他ではなかなか読むことができない深みを持った記事となっています。評価額算出や費用査定といった専門家目線に、現地の様子がよくわかる写真が添えられることで、読み手の納得度・解像度も高まったのではないでしょうか。

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世界的にも貴重な諏訪湖「御神渡り」578年の記録 幕末から明治に観測の切断が起きたのはなぜか(森田正光)

筆者による受賞コメント:月間MVA記事に選出していただき、ありがとうございます。今年、四年ぶりに諏訪湖に御神渡りが出現しそうということで、過去に取材した時の記憶を頼りに調べ直してみました。すると、明治初期の御神渡りの記録に不備がある事を見つけました。御神渡りの発生日時が記されていないのです。さらに、御神渡りの研究者でもあった藤原咲平の文献にあたると、藤原は、それが明治政府による近代化の弊害だと指摘していました。実は諏訪湖は現在も、環境の変化で御神渡りがますます出来にくくなっています。今後、このあたりの問題も記事化したいと考えています。(森田正光

選出理由:4年ぶりの出現が期待された諏訪湖の「御神渡り」。室町時代から578年にもわたり続けられている世界的にも貴重な「気象観測」ですが、実は幕末から明治期に観測の切断が起きていたのだそうです。文献をもとにその理由を丁寧に読み解きながら、自然現象を継続して観測し続けることの重要性を説いてくれる、筆者の課題意識が伝わる記事です。

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1月のMVC

『コロナワクチン、早産・低体重児との関連認められず=米CDC(ロイター)』の記事へのコメント(重見大介)

筆者による受賞コメント:新型コロナウイルス感染症のパンデミックは未だ終息せず、不安な日々が続いています。そのような中で、有効な対策の一つであるワクチンに関する科学的検証は世界中で継続されており、今回の研究結果によって妊娠中の接種における安全性がより高まったものと言えるでしょう。科学的知見をベースに客観的な評価を重ねていくことが求められ、それを社会全体で重要視する姿勢を保つことが大切です。(重見大介

選出理由:米疾病対策センター(CDC)が、新型コロナワクチンの接種と早産の関連性はないと発表したニュースへのコメントです。記事自体の情報量が多くないなかで、ユーザーの誤解を招かないよう、専門家の視点から簡潔に知りたいことを補足したうえで、冷静に研究結果を判断することを促してくれました。

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『出生届めぐり質問状提出 母親「空欄」、法的見解問う 慈恵病院の内密出産・熊本市(時事通信)』の記事へのコメント(田村勇人)

筆者による受賞コメント:選出ありがとうございます。本件も含め、世の中の制度の狭間が明らかになるニュースに皆様が気づき、その声が大きくなり、国に届き、苦しまれたり悩まれたりする方が一人でも減る。という役割がニュースの役割だと考えています。取材する方、記事にコメントする方、引用して議論する方、一人一人が全員、世の中を一歩でも前進させようという気持ちでニュースに接していただけるよう、これからも、(1)法的問題点のわかりやすい解説(2)今後の世の中へのインパクトの予想(3)個人的な感想をバランスよくお伝えします。(田村勇人

選出理由:病院以外に身元を明かさずに出産する「内密出産」を独自に導入する慈恵病院が、「親の欄を空欄のまま子どもの出生届を出すことは法に抵触するか」という質問状を法務局に提出した事案へのコメントです。弁護士の視点から、法的な争点をわかりやすく解説。現在も議論が続いていますが、課題や論点をいち早く整理して伝えてくれました。

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