【Yahoo!ニュース 個人】10月の月間MVAとMVCが決定

(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

■Yahoo!ニュース 個人、10月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」「文化の発展に寄与する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選5本の記事と1本のオーサーコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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10月のMVA

昨年まで5年連続でドラフト指名選手輩出の花咲徳栄。選手の夢を実現させる取り組みに迫る(上原伸一)

筆者による受賞コメント:月間MVA賞をいただき、ありがとうございます。以前より、花咲徳栄高校がなぜ、毎年ドラフト選手を輩出できるのか、その秘密に触れたいと思っていました。岩井隆監督からうかがった奥深い理由の一端をドラフト直前に公開でき、さらには評価もしていただき、本当に光栄です。(上原伸一

選出理由:2020年プロ野球ドラフト会議直前に花咲徳栄高校の野球部監督・岩井隆氏に直撃取材。ここ数年連続でプロ野球に選手を送り込むその育成術の裏側に迫りました。また、育成術にとどまらず、岩井監督自身の人柄もあわせて伝わってくるような丁寧な取材が光りました。

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追悼エディ・ヴァン・ヘイレン。ギター・ヒーローがポップ文化を「変えた」、その魅力の中身とは?(川崎大助)

筆者による受賞コメント:エディ・ヴァン・ヘイレンの音楽が、いかに多方面の文化や社会的事象と「接続」していたのか、そこにまず重点を置いて記しました。つまり彼がスーパースターとなった「理由」の部分をこそ、描き出したかったのです。人々がその音楽を「どう聴いて、ぶっ飛ばされて」社会が変わっていったのか……といった方向から観察してみることで、故人の類稀な業績を浮上させられるはずだ、と。訃報について自分が書くならば、それは弔辞であるべきだとの考えが僕にはあるからです。こうした試みをご評価いただけたこと、とても嬉しく思います。(川崎大助

選出理由:現地時間2020年10月6日に65歳で亡くなった、バンド「VAN HALEN」のレジェンドギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン。多くの分野に影響を残し、ハード・ロックの枠を突き抜けた稀代のスターであった氏の功績を、余すところなく記してくれました。動画や画像の引用を交えるといった工夫で、エディ・ヴァン・ヘイレンの偉大さを確実に伝えることに成功しています。

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ノーベル文学賞2020年、裏読み解説 今年の授賞の謎ときに挑む(鴻巣友季子)

筆者による受賞コメント:アメリカの女性詩人ルイーズ・グリュックのノーベル文学賞受賞を受けて、この意外な授賞について、見解をまとめておきたいと思いました。私は25年ほど、この賞の解説待機員として毎年行方を見届けてきたのですが、最初の10数年は日本ではまったく話題になりませんでした。その後も、一般的な興味は村上春樹さん一点に集中。しかし、世界には数々の作家や詩人がいて、この賞の歴史を織りなしてきたことを伝えたいと思いました。グリュック氏の詩やコメントを、日本語記事からの引用ではなく、自分で翻訳して記したいと思ったこともあります。たくさんの方々に読んでもらえてうれしいです。(鴻巣友季子

選出理由: 今年のノーベル文学賞に選ばれた米の女性詩人、ルイーズ・グリュックさんの受賞の経緯を解説した記事。昨今、ノーベル文学賞ではいわゆるアメリカ主流文学ではなく、移民や女性といったマイノリティー的要素を持つ書き手がアメリカの有力候補であることなど、歴史的背景を踏まえて「裏読み」をしています。こうした解説は25年この賞をウォッチし続けてきた筆者ならではで、読み応えがありました。

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新型コロナはどのように感染する? 感染経路に関する最近の考え方(坂本史衣)

筆者による受賞コメント:感染経路を知ることは、効果的な感染対策は行う上でとても重要です。新型コロナの感染経路について執筆時点で分かっている情報をお伝えすることが、過剰でも過小でもない、ちょうどよい感染対策を実践することにつながればと思い、執筆しました。医療従事者ではない方から、分かりやすかった、生活のなかで役に立ったというコメントをいただいて、励みになりました。予想していなかった受賞の連絡だったので驚いておりますが、とても嬉しいです。ありがとうございます。(坂本史衣

選出理由:米国疾病対策センター(CDC)の「新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路に関する見解」が改訂されたことを受けて、最近の感染経路についての考え方を改めて整理した記事です。日々状況がめまぐるしく変わり不確かな情報も飛び交う中で、見解がどう改訂され今の時点では何が分かっていることなのか、専門家がわかりやすく伝えてくれたという点で価値のある一本です。

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ホンダ、21年でF1活動を終了。「F1への再参戦は考えていない」の意味とは?(辻野ヒロシ)

筆者による受賞コメント:ホンダがF1で調子を上げていた矢先の撤退発表。全てのモータースポーツファンにとって衝撃的なニュースでした。普段モータースポーツを取り上げないメディアまで記事をリリースし、撤退のニュースが埋め尽くしていました。ファンからは落胆、失望の声があがり、やがて記事の内容はファンの怒りを煽るものに。私はそういう流れには乗らず、冷静に記事を執筆しました。100年に1度と言われる業界の変革期の中、企業は自分たちの商売を考え、モータースポーツはそのあり方を考えなおさなければいけない時代です。感情論に乗らない記事でしたから、ページビューは予想通り伸び悩みましたが、MVAとして選んでいただけたことを嬉しく思います。ただ、前回の私のMVAはフジテレビF1無料放送終了の2016年の記事。次はマイナスの話題ではなくプラス、ポジティブな話題で受賞したいですね。(辻野ヒロシ

選出理由:ホンダがF1活動終了の発表をしたのは、10月2日夕方のことでした。筆者は翌日に今回の決断をした理由をホンダの歩みを振り返りながら、その背景をわかりやすく解説。また、モータースポーツの未来についても提言するなど、ひとつの時代の終わりに新たなメッセージを届けてくれました。

10月のMVC

『緊急避妊薬、薬局で購入可能に 来年にも、望まない妊娠防ぐ』の記事へのオーサーコメント(重見大介)

筆者による受賞コメント:私が専門とする産婦人科では、妊娠・出産は代表的なトピックの一つです。世界中のどんな国にも妊娠・出産は生活の中に自然に存在するものですが、近年では新旧含め様々な課題が各国で浮き彫りになってきています。今回の緊急避妊薬のニュースに関しては、「日本の状況が決して世界の標準ではない」ことを、多くの方に知っていただきたいと考えました。引き続き、専門性を活かしたわかりやすいコメントを心がけて参ります。(重見大介

選出理由:2021年にも緊急避妊薬が医師の処方箋なしに薬局で購入可能になるというニュースに対して、医師としての専門性を活かして、ユーザーに知ってもらいたいことを簡潔にまとめたコメントです。日本の体制整備の遅れを指摘しつつ、緊急避妊薬で期待できる効果と注意点を解説し、啓蒙につなげています。