【Yahoo!ニュース 個人】12月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、12月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC」も選出しました。厳選4本の記事と1本のオーサーコメントを、筆者の受賞コメントとあわせてご紹介します。

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12月のMVA

殺された26歳のサファ青年は何を訴えようとしていたのか イラク・反政府抗議デモの現場から(2) (伊藤めぐみ)

筆者による受賞コメント:イラク、中東情勢には関心が日本では持たれづらいと思います。そんな中、イランのソレイマニ司令官の殺害で中東情勢の報道が日本でも増えたかもしれません。ソレイマニが弾圧に手を貸して来たイラクの若者たちは何を求め、何に苦しみ、何に抗議する運動を行なっているのか、現状を知る情報の1つになればと思います。(伊藤めぐみ

選出理由:反政府デモが続くイラクからの現地ルポタージュです。銃弾が飛び交うデモ最前線の様子や、今なお残るイスラム国の爪痕など、筆者は5本のシリーズを通じてイラクの「今」を伝えてくれました。死の危険と隣り合わせになりながらも非暴力のデモを貫く若者達。彼らが何を思い、何を訴えているのかをすくいあげた本記事はイラクで取材を続ける筆者ならではの内容です。

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”2019年の顔”となったアニメ「鬼滅の刃」とは:近年稀にみる盛り上がり方の特徴(小新井涼)

筆者による受賞コメント: この度は月間MVAへのご選出、誠にありがとうございました。アニメ・漫画ファン内外問わず、多くの方に記事をご覧いただけたようで、これも「鬼滅の刃」が持つ作品の力と、昨年からのブームが人々に与えているインパクトの強さあってのことだと改めて痛感しております。まだ作品に触れたことがない人にも、本作の魅力やヒットの様子を少しでも分かりやすく、お伝えすることできましたのなら幸いです。(小新井涼

選出理由:2019年に話題になったアニメといえば、一番に名前が挙がる『鬼滅の刃』。根強い原作ファンが支え、アニメ化を機に一般層にまで広がりを見せた、作品の止まることを知らない強烈な熱気を、大ヒット作品『進撃の巨人』との比較や図版などを用いながら、わかりやすく解説してくれました。

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南海トラフ地震の津波避難のため、テレビ各局がヘリ映像を共有化する「名古屋モデル」(福和伸夫)

筆者による受賞コメント:月間 MVAに選出頂き、光栄に存じます。この記事は、来るべき南海トラフ地震を前に、在名古屋民放テレビ局がヘリコプター映像を共有化する試みを紹介したものです。津波から住民を早期避難させるには、津波が迫る映像を見せることが最も効果的です。そのために、大津波警報が発せられたら、4機のヘリコプターを異なる場所に派遣し、24時間にわたって映像を共有化します。昨年6月より始まり、12月にヘリコプター4機を使った共同訓練が行われました。各テレビ局では、ヘリコプター映像を利用しつつ系列局と協力して特番を作る訓練もあわせて行われました。名古屋では2001年より、マスメディア・行政と大学研究者による地震防災懇話会(NSL)を継続的に開催し、マスコミの方々の信頼関係が醸成されてきました。その信頼関係が、普段は競争相手である4社を、地元を救う協力関係に導いたのだと思います。改めて地域連携の大切さを感じます。(福和伸夫

選出理由:大規模地震が起きた際、民放各局がヘリコプターの撮影エリアを分けたり、映像を共有したりする「名古屋モデル」の初訓練を紹介した記事です。特に東日本大震災以降、地域ごとの津波接近の情報や被害状況を、どうメディアが効率よく伝えるかが大きく問われており、報道に携わる全国の人の参考になる内容です。

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だれもが職場で加害者にも被害者にもなりうる「SOGIハラ」とは?厚労省「パワハラ防止指針」を採択(松岡宗嗣)

筆者による受賞コメント:月間MVAへの選出大変光栄に思います。昨今、LGBTという言葉の認知度は高まりつつありますが、その実態を身近に感じている人は多いとは言えない現状です。そんな中でパワハラ防止法に「SOGIハラ」や「アウティング」の防止対策も含まれることになりました。こうしたハラスメントをなくしていく上で鍵となるのは、どれだけ多くの人にこの課題を「自分ごと」として捉えてもらえるかだと思います。誰もが関係するSOGIハラやアウティングについて、引き続き情報を発信していきたいと思います。(松岡宗嗣

選出理由:パワハラ防止に関する指針が厚労省の審議会で採択されたことを受けて、内容を解説した記事。新たにハラスメントの対象として対策を求められるようになった「SOGIハラ」(性的指向や性自認を巡る侮蔑的な言動)などについて、LGBTの当事者だけでなく誰もが被害者に、加害者になりうると警鐘を鳴らしています。多くの人に馴染みの薄いけれども今後重要になる問題の実例や対策をわかりやすく教えてくれる当事者目線の光る内容です。

12月のMVC

『石川佳純、平野を思いやる「美宇ちゃんもずっと苦しいレースをしたと思う」』の記事へのオーサーコメント(伊藤条太)

思わぬ受賞に心底驚くとともに、とても光栄に思います。数あるコメントのすべてに目を通されているとは正直、思っておりませんでした。良い物を書けば評価されることを知り、これまで以上のモチベーションを感じておりますし、大きな自信にもつながりました。スポーツ関連の記事という性質上、コメントをする際には、どの選手へも等しい尊敬の念を前提に、卓球の厳しさ、素晴らしさを伝えることを心掛けています。まさにそれが選者の方々に伝わっていることを知り、とても嬉しく存じます。今後もより良い物を丁寧に書いていこうと思います。(伊藤条太

選出理由: 卓球女子シングルスで五輪代表を確実にした直後、ライバルへの敬意と感謝を語る石川選手。そのプレースタイルと人間性を重ねて、石川選手の「素直さ」から生まれる強さと魅力を伝えています。また平野美宇、伊藤美誠選手とは三者三様であることを紹介し、代表争いの過酷さと競技の奥深さをも感じさせるコメントです。