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【Yahoo!ニュース 個人】3月の月間MVA受賞記事が決定

写真:アフロ

■Yahoo!ニュース 個人、3月の「月間MVA(Most Valuable Article)」が決定しました

Yahoo!ニュース 個人の「月間MVA」が決定しました。評価基準から記事のアクセス数などをあえてはずし、社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く・・・などの観点から、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を選出するもので、編集部を中心とした運営スタッフが選出しました。よりすぐりの受賞記事5本と受賞にあたっての筆者のコメントをまとめて紹介します。

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被疑者の実名を報じる週刊誌も「18~19歳」と少年法をどう考える?(前後編あわせて・藤井誠二)

筆者による受賞コメント:選出いただき光栄です。読んでいただいた皆様に感謝します。少年法と少年犯罪に関わる議論は長い間、ブラックボックスに入ったような状態が続いてきました。議論を重ね、必要ならば改革・改正をおこなっていくためには、多角的な見方や「当事者」の意見が欠かせません。これからも情報を提供していきたいと思っています。

藤井誠二

選出理由:少年犯罪を取材してきた筆者ならではの知見と問題意識にもとづき、解かりやすく論点を整理しながらとても丁寧に書いていただきました。社会がどう少年犯罪に向き合っていくべきか、非常に考えさせられる一本です。

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被災地は毎日が3・11-心寄せ続けよう(高橋宏一郎)

筆者による受賞コメント:被災者・ご遺族とお会いするたびに「毎日が3・11」だと思っていましたが、私が所属する共同通信を含めメディア各社はどうしても「あれから○年」と周年報道に力点を置いてしまいます。当事者にとってはそうではないんだと、自戒を込めて書いた記事でした。多くの方に読まれたうえ、3月の最も価値ある記事に選ばれ、とても光栄に感じています。

高橋宏一郎

選出理由:被災地にとってはメモリアルなものではなく、3.11は毎日向き合っていることなのだということをとてもやさしい言葉で発信しています。筆者の被災地へのあたたかい視点が文章全体から伝わり、「心を寄せる」という言葉が深く心に刻まれます。

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保守はなぜ同性愛に不寛容なのか?~渋谷区パートナーシップ条例をめぐる怪~(古谷経衡)

筆者による受賞コメント:渋谷区にとどまらず、日本全体を俯瞰する問題と思い、寄稿しました。本記事執筆に当っては、様々な組織や団体の利害・思惑が交錯するテーマなので、慎重を期しました。よってまだ掘り下げられるべき箇所がありましたが、今後の課題とさせていただきます。本記事が多くの読者が感じている「日本社会の息苦しさ」を解きほぐす、その切っ掛けとなったのなら、望外の喜びです。

古谷経衡

選出理由:全国で初となる渋谷区の「パートナーシップ条例」をフックに、 日本人の家族観やそれぞれの立ち位置による主張の背景を筆者独自の切り口で読み解いています。 歴史、宗教など幅広く言及し、議論を喚起しました。

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戦艦武蔵発見で考える海没遺骨(dragoner)

筆者による受賞コメント:先の大戦では240万もの人々が海外で命を落とされ、そのうちの半数のご遺骨が未だに異国の地、あるいは海で眠っています。親類を見渡せば、ご帰還されていない方がいてもおかしくない数ですが、戦後70年を経て戦争の記憶も薄れたせいか、国民の関心は低いままです。月間MVAを頂いた事は嬉しく思いますが、これを機にさらに多くの方にこの問題を知って頂けたなら、より嬉しく思います。

dragoner

選出理由:戦艦武蔵発見を機に、海没遺骨について、データを元に現状紹介と問題提起を発信いただきました。「海没遺骨そのものについても初めて知った」という声も寄せられ、戦後70年の節目に改めて考えさせられる1本です。

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ゲイをカムアウトした俳優が、ゲイ役を演じる勇気とリスク(斉藤博昭)

筆者による受賞コメント:執筆側の私的な感覚による部分も多く、実際に賛否の意見も多く受け取りました。ただ、題材への真摯な気持ちを忘れず、言いたかったことを最後に凝縮するなど、悩みながら書いた記事でもあり、そのような記事に評価をいただいた事実を、自分の中で再度、咀嚼したいと考えています。ありがとうございます。

斉藤博昭

選出理由:映画ジャーナリストの豊富な見識をもとに、実例として1本の映画を紹介するだけでなく、映画界における性的マイノリティーの現状が読みやすくまとめられています。俳優の世界でカムアウトして生きることの難しさと可能性を伝えていただきました。

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