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死別の悲しみを癒すための10の指針

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:亡くなった人は戻ってこなくても(写真:PantherMedia/イメージマート)

■死別の悲しみを癒すために

死別は、誰もが経験するとても辛い体験です。深い悲しみに沈むのは当然です。けれども私たちは、その悲しみを乗り越え、生きていきます。

どんな悲しみも、いつかは癒されるのです。

死別の悲しみを癒すために、次の10のことを考えましょう(『愛する人を亡くした時』E.A.グロルマンより)。

(1)どのような感情もすべて受け入れよう

(2)感情を外に表そう

(3)悲しみが一夜にして癒えるなどとは思わないように

(4)家族とともに悲しみを癒そう

(5)孤独の世界へ逃げ込むのは、悲しみを癒す間違った方法

(6)友人は大切な存在

(7)自助グループの助けを借りて、自分や他の人を助けよう

(8)カウンセリングを受けることも、悲しみを癒すのに役に立つ

(9)自分を大切に

(10)愛する人との死別という苦しい体験を意味ある体験に変えるよう努力しよう

では、この10の指針について、具体的に考えていきましょう。

(1)どのような感情もすべて受け入れよう

死別によってわいてくる感情は、悲しみだけではありません。もっとこうしてあげればよかったという後悔、これからの生活の不安、自分を置いて先に行ってしまったという怒り。

こんな感情を持ってはいけないということはありません。次々と様々な感情がわくのは自然なことです。自分を責めてはいけません。どんな感情が湧いてきても良いのです。

(2)感情を外に表そう

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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