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希望の心理学:国連 ことし2019年は「希望の年」(2019.12.25クリスマスの朝に)

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ(写真:アフロ)

<希望こそが私たちを救う>

■国連 ことしは「希望の年」

今年2019年も終わりが近づいています。今日、12月25日クリスマスの朝。国連による今年最後の記者会見のニュースが入ってきました。

国連は、ことし最後の記者会見で、シリアの内戦や地球温暖化など多くの危機を目にしたとしたうえで「世界をよりよくしようという若者の活動は希望をもたらした」として2019年を希望の年と位置づけました。

出典:国連 ことしは「希望の年」 2019年12月25日 5時17分:NHK NEWS WEB

良いことがいっぱいあったから希望の年なのではなく、悪いことがたくさんあって、そのなかで小さな光が見えたからこそ、希望の年になったと国連は語っています。

■希望とは/幸福とは/

不安で不幸なのはいやなことです。幸福感とは、「時間よ止まれ」という感覚です。ずっとこのままなら良いのにという感覚です。

心理学の研究によれば、幸福は特別なぜいたくから生まれるのではなく、日常生活から生まれます。毎日笑顔で働いたり、学んだりしている、共感しあえる仲間がいる、これが幸福です。

幸福は安定から生まれます。しかし、その安定はいつまでも続くわけではありません。「つまでも、いつまでも、幸せに暮らしましたとさ」は、物語の中だけの話です。

サザエさんの家は、誰もリストラに合わず、ガンにならず、認知症にもならず、子供たちも思春期になってぐれたりすることもありません。タラちゃんは、ずっとかわいい幼児のままです。しかし、現実は変化していきます。

そんなときにこそ、希望が必要です。幸福は安定から、希望は変化から生まれます。

■希望とは/安心とは

安心は、確実性から生まれます。脱線するかもsれない電車には乗りたくありません。老後資金が途中でなくなるかもしれないと思えば、不安でしかたがありません。確実に大丈夫と思えるとき、安心感が生まれます。

しかし、希望はむしろ不安定さから生まれます。まだ見ぬものの中にこそ、希望は隠れています。

■希望とは/希望が生まれるとき

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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