焦りの心理学:心おだやかにパフォーマンスを上げる方法

写真はイメージ:焦るとろくなことはない(ペイレスイメージズ/アフロ)

<年末、師走。「今年もあとわずか」。そんなことを言われると、焦ります。今回は、焦って失敗せず、素早くパフォーマンスを高める方法をお伝えします。>

■焦るとろくなことはない

大急ぎで、家を出なくては! と思って慌てて外出の準備をする。こんな時に限って、失敗をします。慌てれば慌てるほど、いつもならしない失敗で、かえって時間がかかったり、大切なものを忘れて出発してしまったりするものです。

昔のテレビ番組のゲームで、ハシで豆をつかむなんてのがありました。制限時間以内に、どれだけつまめるかを競います。制限時間は3分。初めはうまくいかなくても、だんだん上手になっていきます。ところが、「あと1分、あと30秒、あと15秒、10、9、8、7・・・」なんて秒読みを始められると、全然つかめなくなってしまいます。

「あと1分で電車が出ちゃう!」「テスト終了までもうあと5分しかない」「受験まであと1ヶ月!」「私ももう30歳」「ああ、焦る、焦る」。こうなると、転んでしまったり、頭が混乱して解答できなくなったり、かえって勉強に手がつかなくなったり、変な相手をつかんだりしてしまいます。

焦って運転して、事故を起こしてしまう人もいます。多くの事故の原因の背景には、焦りや疲れがあります。焦ると、ろくなことはありません。焦りは禁物です。でも、私たちは焦ってしまいます。

■焦りとは

国語辞典的には、焦りとは、「期待した結果が得られない時、その事を早く実現させたくて普段の落ち着きを失うこと」です(新明解国語辞典)。この「早く実現させたくて」が、ポイントです。焦りは、時間がない感覚、時間的切迫感、時間不安、タイムストレスを伴う感覚です。

焦ると、心理的圧力を感じます。本当は、目の前の作業に全力を注げば良いのですが、焦るとかえって余計なことを考えていまい、脳が本来のタスク以外の作業を強いられるために、パフォーマンスが落ちてしまうのです。

また焦ると、心拍数が上がり、汗をかきます。このような心と体の変化の結果が、うっかりミス、ヒューマンエラーにもつながってしまいます。

焦り自体が、全て悪いわけではありません。のんびりし過ぎている人は困ります。ラストスパートも大切です。出世する人は、スピーディーでエネルギッシュなものです。しかし焦り過ぎてはいけません。では、どうすれば良いのでしょうか。

■焦りやすい性格:出世する人、失敗する人

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東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。HP『こころの散歩道』。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「とくダネ!」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ビートたけしのTVタックル」「ホンマでっか!?TV」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』など。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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