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<覚醒剤所持>小向美奈子容疑者また逮捕:再犯を防ぐには

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

■<覚醒剤所持>小向美奈子容疑者また逮捕

小向美奈子容疑者が、覚せい剤でまた逮捕されました。

6日、タレントの小向美奈子容疑者(29)を覚せい剤取締法違反(所持)容疑で現行犯逮捕~小向容疑者は2009年、警視庁に覚醒剤使用容疑で逮捕・起訴され、東京地裁で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。11年には覚醒剤を譲り受けた容疑で逮捕されたが処分保留で釈放された。

出典:<覚醒剤所持>小向美奈子容疑者また逮捕 毎日新聞 2月6

■覚せい剤と再犯

覚せい剤は、再犯の多い犯罪です。薬物は、ただ反省すればやめられるものではない強い力があるのでしょう。再犯を防ぐためには、安定した家庭や安定した仕事、またしっかり面倒をみてくれる人の役割が大きいと言われています。

芸能人の場合は、一度逮捕されることで、仕事も不安定になり、人も去っていくことも多く、再犯につながりやすいのでしょう。芸能人は、影響力の大きな人たちです。本人の自覚と共に、周囲の協力によって薬物犯罪を防がなくてはならないと思います。

■薬物犯罪に陥りやすい人

2つのパターンがあります。一つは、派手で刺激を求めるタイプ。もう一つが、悩みを抱え込むタイプです。小向美奈子容疑者の場合は、芸能人としての華やかな面と、薬物問題以前からのトラブルなど、悩みを抱え込む面の、両方があったのかもしれません。

芸能界は、仕事や人気の吹き沈みの激しい不安定さがあり、有名になることで悪い人も近づいてくる誘惑の多さもあるのでしょう。

芸能界の人がみな悪い人ではありませんが、芸能界を心身ともに健康で歩み続けることは、簡単ではないのかもしれません。

同様の犯罪防止や、再犯防止のためには、個人の努力だけでなく、業界上げての働きかけも必要ではないでしょうか。

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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