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エンジェルスのこの選手は、直近のホームラン7本中5本がマリナーズ戦。両チームはここから3試合

宇根夏樹ベースボール・ライター
デビッド・フレッチャー(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 6, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 デビッド・フレッチャー(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ここ7本のホームランのうち5本を、シアトル・マリナーズの投手から打っている。

 ただ、フレッチャーは、パワー・ヒッターではない。チームメイトの大谷翔平とは、現在28歳の年齢のみならず、2018年にメジャーデビューしたことも共通するが、選手としてのタイプはまるで違う。7本のホームランは、2020年以降の合計本数だ。その前の2シーズン、2018~19年を含めても、通算本塁打は14本に過ぎない。ちなみに、その内訳は、マリナーズ戦が7本、ヒューストン・アストロズ戦とオークランド・アスレティックス戦が各2本。あとは、3チームから1本ずつだ。こちらもア・リーグ西地区ながら、テキサス・レンジャーズ戦でホームランを打ったことはない。

 また、エンジェルスは、8月15日から17日まで、マリナーズと3試合を行うが、フレッチャーがホームランを打つ「時期」は、すでに過ぎている可能性もある。2020年は、8月4日~11日(8試合)に3本のホームランを打った。2021年は、7月9日~11日(3試合)に2本。今シーズンは、8月2日~6日(4試合)に2本だ。夏の短期集中講座ではないが、過去2シーズンとも、その前後のホームランは皆無。今シーズンも、ここまでのホームランは、この2本しかない。

 とはいえ、8月6日以降、フレッチャーは8試合続けてヒットを打っている。そのうちの4試合は、2安打ずつ。このスパンのトータルは、33打数12安打(打率.364)だ。

 こちらは、ホームランと違い、さらに続いても不思議ではない。2020年は、7月31日~8月17日に16試合連続安打。2021年は、6月13日~7月17日に26試合連続安打を記録している。しかも、昨シーズンのストリーク中は、108打数49安打(打率.454)と打ちまくった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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