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エンジェルスがDFAにした選手はどこへ。この投手は再昇格し、自己最長イニングを投げて無失点

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・マイヤーズ(ロサンゼルス・エンジェルス)Aug 6, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月6日のダブルヘッダー1試合目、マイク・マイヤーズ(ロサンゼルス・エンジェルス)は、5回裏の2死満塁からマウンドに上がり、最初の打者を内野フライに仕留めた。さらに、その後も続投し、3.1イニングで4三振を奪い、被安打1、与四球2。得点は許さなかった。4回以降は、両チームとも無得点のまま進み、エンジェルスは1対2で敗れた。9回裏はなかったので、マイヤーズは「最後」まで投げたことになる。

 昨シーズン、マイヤーズはエンジェルスで2番目に多い72試合に登板し、防御率3.84を記録した。だが、今シーズンは、開幕から15登板で防御率5.40。5月26日にDFAとされた(40人ロースターから外された)。ウェーバー公示中に獲得を申し出る球団はなく、マイヤーズはエンジェルスに残り、8月6日の再昇格までAAAで投げていた。

 8月6日の登板で、マイヤーズは自己最長イニングを更新した。それまでのメジャーリーグ通算189登板は、3イニングが最長。2019年以降の132登板は、2イニングが最も長かった。けれども、今シーズン、AAAの8登板はすべて先発。昇格直前の7月28日は、6イニングを投げた。もしかすると、先発再転向を視野に入れているのかもしれない。マイナーリーグでは、2017年の途中まで先発投手として登板していた。現在の年齢は30歳だ。

 マイヤーズを含め、エンジェルスが4月以降にDFAとした選手は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 ジャスティン・アップトンは、4月8日にエンジェルスから解雇され、5月21日にシアトル・マリナーズへ入団。17試合で打率.125と出塁率.263、1本塁打を記録した後、AAA降格を告げられ、退団を選択した。

 カイル・タイラーデビッド・マッキノンは、ウェーバー公示中に獲得を申し出られ、それぞれ、サンディエゴ・パドレスとオークランド・アスレティックスへ移った。タイラー・ウェイドの移籍については、「ヤンキースがこの選手をエンジェルスから呼び戻した意図はどこにあるのか」で書いた。このトレードは、ウェーバーを経てAAAへ降格した後だ。ホアン・ラガーレスは、韓国のSSGランダースでプレーしている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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