ヤンキースが19年ぶりにノーヒッターを達成される。前回と今回の共通点は、ホーム、継投、アストロズ
6月25日、ニューヨーク・ヤンキースは、ヒューストン・アストロズの3投手、クリスチャン・ハビア、ヘクター・ネリス、ライアン・プレスリーに封じ込まれ、無安打のまま、0対3で敗れた。
前回、ヤンキースがノーヒッターを達成されたのは、2003年6月11日だ。この試合も、相手はアストロズだった。こちらも継投。ロイ・オーズワルト、ピート・ムンロ、カーク・サーロース、ブラッド・リッジ、オクタビオ・ドーテル、ビリー・ワグナーの6投手の前に、打線が沈黙した。ヤンキースのホーム・ゲームという点も共通する。
ちなみに、2003年のヤンキースは、両リーグ最多タイの101勝を挙げ、最後は敗れたものの、ワールドシリーズに進出した。今シーズンのヤンキースは勝率.722を記録していて、このままのペースなら116~117勝となる。
もっとも、違いも少なくない。19年前のアストロズは、ナ・リーグ中地区に属していた。現在はア・リーグ西地区だ。球場も同じではなく、前回の舞台となったヤンキー・スタジアムは、2008年にその役目を終えた。また、2018年からヤンキースで采配を振っているアーロン・ブーンは、2003年にヤンキースでプレーし、ワールドシリーズ進出を決めるサヨナラ本塁打を打ったが、加入したのは7月31日だ。それまでは、シンシナティ・レッズにいた。
一方、アストロズの投手によるノーヒッターは、19年ぶりではない。ヤンキースにとっては前回と今回の間に、ノーヒッターを3度達成している。2015年8月21日のマイク・ファイヤーズ、2019年8月3日のアーロン・サンチェス(現ミネソタ・ツインズ)ら4投手、2019年9月1日のジャスティン・バーランダーがそうだ。
なお、ヤンキースが達成されたノーヒッターの前々回は、1958年9月20日まで遡る。ボルティモア・オリオールズのホームで、ホイト・ウィルヘルムに封じられた。この当時、アストロズはまだ存在していなかった。ヒューストン・コルト.45sとして、球史の幕を開けたのは、1962年だ。