5月26日、ニューヨーク・ヤンキースは、マット・カーペンターとメジャーリーグ契約を交わした。

 ヤンキースでは、ジャンカルロ・スタントンジョシュ・ドーナルソンが、5月23日に故障者リストへ入った。それぞれ、右足首の故障と新型コロナウイルスの感染だ。また、DJ・ラメイヒューは左手首を痛めており、5月23日の代打出場を最後に欠場している。さらに、5月26日の試合直前には、アーロン・ヒックスが右太腿裏の張りを訴え、予定されていた出場を回避した。

 スタントンのポジションはDHとライト、ドーナルソンは三塁とDH、ラメイヒューは三塁と二塁と一塁、ヒックスはセンターとレフトだ。

 今月半ばに「ヤンキース一筋14年の外野手は、他球団の誘いを断り、このまま引退するのか」で書いたように、昨オフにヤンキースを退団したブレット・ガードナーは、今もFAのままだが、今回、カーペンターではなく、ガードナーを呼び戻す可能性はなかったと思われる。ガードナーは外野手。ヒックスの故障が発覚したのは、カーペンターの入団後だ。

 一方、カーペンターは、昨シーズンまでセントルイス・カーディナルス一筋にプレーし、遊撃以外の内野3ポジションを守ってきた。パワー・ヒッターというほどではないが、ガードナーよりは上だ。2018年は36本のホームランを打ち、この年を含め、40二塁打以上は3度を数える。11シーズンの通算本塁打は155本、二塁打は301本だ。年齢も、38歳のガードナーと比べると、2歳若い。

 昨オフ、カーディナルスに年俸1850万ドルの球団オプション(解約金200万ドル)を破棄されたカーペンターは、3月にテキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わした。開幕ロースターに入れず、AAAでプレーしていたが、自ら望んで5月19日に解雇してもらった。21試合に出場し、打率.275(80打数22安打)と出塁率.379、OPS.991。長打は、ホームランが6本、三塁打が2本、二塁打は5本だ。AAAというだけでなく、サンプル数も少ないが、2019年以降の不振から抜け出した可能性もある。打てなかった過去3シーズンも、選球眼は健在だった。

 早速、カーペンターは、「8番・DH」として、5月26日のスターティング・ラインナップに名を連ねた。打席に4度立ち、ヒットは出なかったものの、死球と四球で2度出塁した。今後も、スタントンが戻ってくるまでは、DH出場がメインになりそうだ。