エンジェルスが40人ロースターから外したリリーフ投手を、欲しがる球団はあるのか
5月26日、ロサンゼルス・エンジェルスは、外野手のホアン・ラガーレスをAAAから昇格させ、それに伴い、リリーフ投手のマイク・マイヤーズを40人ロースターから外した(DFAとした)。マイヤーズは、マイナーリーグ・オプションが切れている。
ライトを定位置としていたテイラー・ウォードは、5月20日の試合でフェンスに激突し、故障者リストには入っていないものの、翌日から欠場している。代わってライトを守ってきたタイラー・ウェイドは、外野が本職ではなく、本来はミドル・インフィルダーだ。
一方、マイヤーズは、ここまで、15登板の16.2イニングで奪三振率7.56と与四球率3.24、防御率5.40だった。5月に入ってからは、ビハインドや大量リードの場面でマウンドに上がることが多く、直近の3登板はいずれも点を取られている。
昨シーズンは、72登板で75.0イニングを投げ、奪三振率10.80と与四球率3.12、防御率3.84を記録した。ブレイク・イヤーとなった、短縮シーズンの2020年は、29登板の30.0イニングで奪三振率12.90と与四球率2.70、防御率2.10だった。現在の年齢は30歳、今シーズンの年俸は215万ドルだ。
年齢からすると、復調してもおかしくなく、年俸も高くはない。また、FAになるのは来シーズンの終了後だ。エンジェルスにトレードを申し出るか、ウェーバー公示中に獲得の名乗りを上げる球団はありそうだ。早ければ、今月が終わる前に、違うユニフォームを着て、メジャーリーグで投げているのではないだろうか。
仮に、獲得する球団がなく、ウェーバー公示の期間が終わった場合も――そうなる可能性は低いが――マイヤーズはマイナーリーグ降格を受け入れず、FAになることを選択しそうな気がする。