ベーブ・ルースと大谷翔平も「六次の隔たり」でつながっているのか
ベーブ・ルースは、1914年から1935年まで、メジャーリーグでプレーした。アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、2016年にメジャーデビューした。
ルースとジャッジは、チームメイトという「六次の隔たり」でつながっている。例えば、ステップ1はルースとレイ・ミューラー(1935年/ボストン・ブレーブス)、ステップ2はミューラーとガス・ベル(1950年/ピッツバーグ・パイレーツ)、ステップ3はベルとフィル・ニークロ(1964年/ミルウォーキー・ブレーブス)、ステップ4はニークロとフリオ・フランコ(1986~87年/クリーブランド・インディアンズ)、ステップ5はフランコとブライアン・マッキャン(2005年、2007年/アトランタ・ブレーブス)、そして、ステップ6がマッキャンとジャッジ(2016年/ヤンキース)だ。
このつながりは、ベースボール・リファレンスの「Oracle」で調べることができる。他には、ステップ1がルースとルー・ゲーリッグ……ステップ6はアレックス・ロドリゲスとジャッジという、つながりなどもある。ただ、ベースボール・リファレンスが表示する各ステップは、同じシーズンに同じチームでプレーした2人だ。ロドリゲスは、2016年8月12日の試合を最後に引退した。ジャッジは、その翌日にAAAから昇格し、メジャーリーグで初めてプレーした。上に挙げたルース/ミューラー/ベル/ニークロ/フランコ/マッキャン/ジャッジは、どのステップの2人も、チームメイトとして同じ試合に出場している。そのうち、ステップ3は1964年5月1日の1試合のみ。通算1741試合のベルは、これが最後の出場となった。通算864登板のニークロは、デビュー5試合目だった。
一方、ジャッジの2年後にメジャーデビューした大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、同じように「六次の隔たり」でルースとつながっているのかを調べたところ、こちらは、最少でも7ステップを要した。同じシーズンに同じチームでプレーしたものの、同じ試合には出場していない、あるいはそのチームに在籍した期間が重なっていない2人を含めても、6ステップではつながらない。例えば、ルース/ミューラー/ウォーレン・スパーン/ニークロ/トニー・フェルナンデス/ブランドン・ライオン/ジャスティン・アップトン(現シアトル・マリナーズ)/大谷だ。選手と選手の間のスラッシュ(/)を数えるとわかるように、7ステップとなる。
ただ、フェルナンデスは、2000年に西武ライオンズで103試合に出場した。その時にフェルナンデスとチームメイトだった中嶋聡は、2004年から2015年まで、北海道日本ハム・ファイターズでプレーした。その最後の3シーズン(2013~15年)は、大谷と重なる。
中嶋を「経由」すると、ルースと大谷は、6ステップでつながる。ルース/ミューラー/スパーン/ニークロ/フェルナンデス/中嶋/大谷、だ。この各ステップの2人は、いずれも同じ試合に出場している。