5月22日、ピッツバーグ・パイレーツの筒香嘉智ジャック・スウィンスキーは、ヤディアー・モリーナ(セントルイス・カーディナルス)からホームランを打った。モリーナは、メジャーリーグ19年目の捕手だ。1週間前に投げたチームメイトのアルバート・プーホルスと同じく、これまでに登板したことはなかった(「600本以上のホームランを打っている選手が登板するのは、プーホルスが史上初!?」)。

 筒香のホームランは、今シーズン2本目。メジャーリーグ通算18本目だ。4月26日にデビューしたスウィンスキーは、これが4本目。2人とも、野手からホームランを打つのは初めてだ。

 ただ、野手の登板は珍しくなく、ホームランを打たれることも少なくない。なかには、野手から2本以上のホームランを打った選手もいる。2001年以降を調べたところ、15人が見つかった。なお、リック・アンキールジェイソン・レインアンソニー・ゴース(クリーブランド・ガーディアンズ)、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)から打ったホームランは、ここには含めていない。アンキールは投手から外野手、レインとゴースは外野手から投手に転向した。ゴースについては、昨年9月に「野手から投手に転向後、再びメジャーデビューして100マイル以上の速球を投げたのは史上初!?」で書いた。

筆者作成
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 ジョク・ピーダーソン(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)は、野手から3本塁打を記録している。その2本目を打った相手のロナルド・トレイエスとは、2015年にロサンゼルス・ドジャースでチームメイトだった。トレイエスのメジャーリーグ初打点は、ピーダーソンがホームを踏んだ。

 ウィルソン・ラモスは、2打席続けて野手からホームランを打った。デビッド・フリーズが打った相手は、2人とも、後に日本プロ野球でプレーしている。トレバー・プルーフは、野手から打った2本目が、キャリア最後のホームラン、通算106本目となった。アンソニー・レンドーン(エンジェルス)は、野手からの1本目を右打席、2本目を左打席で打っている。2本目については、「右打者のレンドーンが初めて左打席に立ち、ホームランを打つ。スイッチ・ヒッター以外に前例はある!?」で書いた。

 サンディ・リオン(シンシナティ・レッズ)の通算本塁打は、この15人のなかで最も少ない。31本だ。野手から打った2本を除くと、30本に届かない。通算出場は、2012~21年の10シーズンに500試合。今シーズンは、まだメジャーリーグでプレーしていない。

 ちなみに、リオンの被本塁打は3本だ。2020年まで登板はなかったが、昨シーズンは6試合で投げ、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)、ライアン・ミックマン(コロラド・ロッキーズ)、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)にホームランを打たれた。