前夜にフェンス激突のウォードはベンチ・スタート。1番は大谷、ライトは同じイニシャルのTW
5月20日の9回表、ライトを守っていたテイラー・ウォード(ロサンゼルス・エンジェルス)は、フライを好捕した直後、フェンスに衝突した。そして、数歩下がったところでしゃがみ込んだ。センターから駆け寄ってきたマイク・トラウトに続き、ダグアウトからはトレーナーが出てきた。ウォードは、トレーナーともにダグアウトへ。ルイス・レンヒーフォがレフトからライトへ移り、タイラー・ウェイドがレフトの守備についた。
5月21日のスターティング・ラインナップに、ウォードの名前はない。ウォードが座っていた打順1番には大谷翔平が入り、ライトはウェイドが守る。
ただ、故障者リストには入らずに済むようだ。MLB.comのレット・ボーリンジャーは、ヘッド・トレーナーのマイク・フロスタッドから情報として、脳震盪は起こしていないこと、痛打であることをツイートし、出場は可能と続けている。痛打ということは、骨折はしていないらしい。
ウォードが故障者リストに入ることになっていれば、AAAにいる2人、ジョー・アデルとホアン・ラガーレスのどちらかが昇格していただろう。
5月3日にメジャーリーグから降格したアデルは、11試合で5本のホームランと6本の二塁打を打っている。43打数11安打(打率.256)なので、安打はすべて長打。出塁率は.377だ。また、5月8日にマイナーリーグを交わした――FAになった後にエンジェルスへ戻ってきた――ラガーレスは、4試合で15打数5安打(打率.333)を記録している。
もっとも、彼らに限らず、誰であっても、現在のウォードの代わりにはなり得ない。今シーズン、ウォードは大ブレイクの真っ最中だ。.370/.481/.713のスラッシュライン(打率/出塁率/長打率)は、いずれもリーグ・トップに位置している。もちろん、OPS1.194もトップだ。出塁率と長打率、OPSは、トラウトとトップ2を形成している。こちらのスラッシュラインとOPSは、.317/.427/.683と1.110。打率はリーグ7位だ。