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日本人選手のホームランが最も多かったシーズンは…。昨年の「大谷46本+筒香8本=計54本」は5位

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)May 9, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨シーズン、日本人選手がメジャーリーグで打ったホームランの合計本数は54本だった。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の46本と、筒香嘉智(ピッツバーグ・パイレーツ)の8本だ。筒香は、パイレーツの前に、タンパベイ・レイズとロサンゼルス・ドジャースでもプレーしたが、この2チームではホームランを打っていない。

 合計本数がさらに多かったシーズンは、4度ある。最多は、2009年の69本だ。この年は、6人の日本人選手がホームランを打った。松井秀喜が28本、イチロー福留孝介(現・中日ドラゴンズ)が11本ずつ、松井稼頭央城島健司が各9本、岩村明憲が1本だ。その合計本数は、2007年を1本上回った。また、3番目に多い64本の2005年は、3人が15本塁打以上を記録した。

筆者作成
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 今シーズンは、ここまでに、4人の日本人野手がメジャーリーグでプレーしている。大谷と筒香に加え、シカゴ・カブスから鈴木誠也、トロント・ブルージェイズから加藤豪将(現ニューヨーク・メッツ)がメジャーデビューした。この他、秋山翔吾は、今月の初めに「秋山翔吾が入団するパドレスの外野手事情。秋山に昇格のチャンスはあるのか」で書いたとおり、5月9日にサンディエゴ・パドレスとマイナーリーグ契約を交わした。

 人数はそう多くないものの、筒香と鈴木は、日本プロ野球でシーズン40本前後のホームランを打ったことがある。大谷と合わせて3人がそれぞれ15本塁打以上、あるいは揃って20本塁打以上もあり得る。その合計本数は、70本に達してもおかしくない。

 今シーズンは、約5分の1が終わったところだ。5月9日までのホームランは、大谷が6本、鈴木が4本、筒香は1本なので、その合計は11本。前日までの合計は一桁だったが、5月9日に大谷が2打席続けてホームランを打った。一方、鈴木は、5月9日の試合で右の足首を痛め、途中で交代している。

 なお、現在、マイナーリーグにいる加藤と秋山は、まだ、メジャーリーグ初本塁打を打っていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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