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「全試合の95%以上に出場」のシーズンを継続中の選手たち。最長は連続出場中の浅村栄斗ではなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
浅村栄斗 JULY 31, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 昨シーズン、全試合の95%以上に出場した選手は、セ・リーグに11人、パ・リーグには13人いた。143試合×95%=135.85試合なので、出場136試合以上の選手だ。

 この計24人のうち、10人は、2020年の出場率も95%以上だった。こちらは、114試合(120試合×95%)以上の出場だ。彼らは、シーズン出場率95%以上のストリークを継続している。

筆者作成
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 ストリークが最も長いのは、鈴木大地(東北楽天ゴールデンイーグルス)だ。一軍2年目の2013年から昨年まで、9シーズン続けて95%以上の試合に出場している。

 それに次ぐのは、鈴木とチームメイトの浅村栄斗。こちらは、7シーズン連続だ。ストリーク2年目の2016年からは6シーズン続けて全試合に出場していて、2015年8月8日以降の42試合を含め、史上9人目の1000試合連続出場まで、あと123試合としている。

 ただ、2018~20年に3シーズン連続で30本を超えたホームランが、昨シーズンは18本と激減した。どこかで、途中出場もなしの休みを挟むというのも、連続出場のストリークは途切れることになるが、一考すべきかもしれない。

 ちなみに、鈴木と浅村のストリークは、どちらも2球団にわたる。鈴木は2019年まで千葉ロッテ・マリーンズ、浅村は2018年まで埼玉西武ライオンズでプレーしていた。

 出場率95%以上を5シーズン以上続けている選手は、この2人の他にはいない。だが、大島洋平(中日ドラゴンズ)は、2012~21年の10シーズン中、死球による骨折で出場119試合の2017年(出場率83.2%)を除き、9シーズンが出場率95%以上だ。このスパンの出場1372試合は、浅村の1352試合と鈴木の1324試合を上回る。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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