過去3シーズンとも、ジェイコブ・デグローム(ニューヨーク・メッツ)は、最優秀防御率のタイトルを手にしていない。2019年の防御率2.43はナ・リーグ2位、2020年の防御率2.38は4位だ。2021年は防御率1.08ながら、腕を痛め、後半戦は登板しなかった。だが、3シーズンのトータル防御率2.08は、このスパンに300イニング以上を投げた63人のなかで最も低く、2位のゲリット・コール(現ニューヨーク・ヤンキース)とは0.76の差がある。

筆者作成
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 ちなみに、デグロームは、4年前の2018年にナ・リーグ1位の防御率1.70を記録している。このシーズンと翌シーズンは、2年続けてサイ・ヤング賞に選ばれた。2020年は3位(89ポイント)、2021年は9位(1ポイント)。2021年は92.0イニングしか投げていないが、ジ・アスレティックのザック・ブキャナンが、デグロームを5位に挙げた。

 デグロームは、防御率だけでなく、過去3シーズンのK/BB6.92とWHIP0.86もトップだ。また、奪三振率12.49は2位、被本塁打率0.79は3位に位置する。

 一方、過去3シーズンに2位の防御率2.84を記録したコールは、43勝と663奪三振に加え、奪三振率12.79がトップ。K/BB6.25とWHIP0.97も、デグロームに次ぐ。また、デグロームの364.0イニング(37位)に対し、コールは466.2イニング(2位)を投げている。その差は、100イニング以上だ。

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 コールは、キャリアを通し、一度もサイ・ヤング賞を手にしていない。2015年がナ・リーグ4位(40ポイント)、2018~21年はそれぞれ、ア・リーグ5位(26ポイント)、2位(159ポイント)、4位(50ポイント)、2位(123ポイント)だった。過去3シーズンの計332ポイントは、デグロームの計297ポイントを上回る。3番目に多いのは、シェーン・ビーバー(クリーブランド・ガーディアンズ)の計274ポイントだ。ただ、ビーバーのポイントは、2019年(ア・リーグ4位/64ポイント)と2020年(受賞/210ポイント)の合計。2021年は、6月から9月にかけて3ヵ月以上離脱し、96.2イニングで防御率3.17。得票はなかった。コールとデグロームの他には、計88ポイントのランス・リン(現シカゴ・ホワイトソックス)と計27ポイントのルーカス・ジオリト(ホワイトソックス)が、3年続けて票を得ている。

 なお、過去3シーズンのFIPトップ3は、2.23のデグローム、2.84のマックス・シャーザー(現メッツ)、2.94のコールだ。2022年のメッツのローテーションには、過去3年の1位と2位が並ぶ。4位は、3.00のビーバーだ。

 日本人投手では、ダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)が、過去3シーズンの奪三振、奪三振率、WHIPのトップ10にランクインする。どちらも3.72の防御率とFIPは、26位と22位だ。前田健太(現ミネソタ・ツインズ)の防御率3.97とFIP3.80は37位と28位、菊池雄星の防御率4.97とFIP4.93は60位(ワースト4位)と61位(ワースト3位)に位置する。

 野手編は、こちら。

「MLB打撃ランキング2019-21。過去3年に100本塁打は1人。大谷翔平がトップ10入りしたのは…」

 日本プロ野球編は、こちらで書いた。

「「NPB先発投手ランキング2019-21」。直近3年に「最高の投手」だったのは誰!?」