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東京ヤクルトの「20年ぶり日本シリーズ優勝」は歴代何番目に長いブランクを終わらせた!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
東京ヤクルトの日本シリーズ優勝は2001年以来 June 19, 2020(写真:アフロ)

 東京ヤクルト・スワローズが、20年ぶりの日本シリーズ優勝を成し遂げた。前回の優勝は2001年。今年のシリーズで第1戦の先発マウンドに上がった奥川恭伸は、この年の4月に生まれた。今回の優勝は、「何年ぶり」という点では、1974年のロッテ・オリオンズと1982年の西武ライオンズが記録した、それぞれ24年ぶりの日本シリーズ優勝に次ぎ、歴代8番目の長さに位置する。

筆者作成
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 ただ、東京ヤクルトが終わらせたブランクは、継続中を含めると、歴代トップ10に入らない。12球団のうち、セ・リーグの3球団、広島東洋カープと阪神タイガースと横浜DeNAベイスターズに、パ・リーグのオリックス・バファローズは、21世紀に入ってから日本シリーズで一度も優勝していない。オリックスの場合、現時点で最後の日本シリーズ優勝は1996年なので、今年の日本シリーズを制すれば、25年ぶりの優勝となっていた。

 また、東京ヤクルトの高津臣吾監督は、前回、球団が成し遂げた日本シリーズ優勝を、選手として経験している。2001年のシリーズは、5試合中2試合に登板。第4戦に続き、優勝を決めた第5戦も最後を締めくくり、2セーブを挙げた。

 こちらは、球団を10年ぶり以上の日本シリーズ優勝へ導いた12監督のなかでは、2004年に西武が12年ぶりに優勝を果たした時の伊東勤に続く2人目。西武一筋にプレーした伊東は、日本シリーズに13度出場し、1983年、1986~88年、1990~92年に優勝を味わっている。2004年の優勝は、選手時代の7度目の優勝から数えて12年ぶりだ。この年の伊東は、監督1年目。前年までは、マスクをかぶって試合に出場していた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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