今オフ、ロサンゼルス・エンジェルスは、投手陣の整備を進めている。ローテーションにノア・シンダーガードを加えたのに続き、リリーフ投手のエアロン・ループと2年1700万ドルの契約を交わした。2人とも、ニューヨーク・メッツからFAになった投手だ。シンダーガードとの契約については、「エンジェルスが手に入れた待望の先発投手は「ハイリスク・ハイリターン」。ハードボーラーではあるが…」で書いた。

 ループは、来月に34歳となる、左のサイドアーマーだ。今シーズンは65試合に登板し、56.2イニングを投げ、奪三振率9.05と与四球率2.54、防御率0.95を記録した。7月11日と7月26日は「オープナー」として先発マウンドに上がったので、細かく言うと、リリーフ登板時の防御率は1.01(53.2イニング)となる。この数値は、救援50イニング以上の138投手のなかで最も低かった。シンカーとカッターでゴロを打たせ、右打者にはチェンジアップ、左打者にはカーブを交える。今シーズンの被本塁打は、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)に打たれた1本しかなかった。

 昨シーズンまでの通算防御率3.38からすると、今シーズンは出来過ぎかもしれないが、故障に見舞われない限り、堅実な働きをするのではないだろうか。ファングラフスのデータによると、ほぼ例年、ゴロ率は50%前後。今シーズンは50.4%だった。

 契約の内訳は、2022年と2023年の年俸が750万ドルずつ。2024年は同じく750万ドルの球団オプションで、エンジェルスが破棄する場合の解約金は200万ドルだ。2年1700万ドルという表記は、ループが少なくともこの金額を手にすることを意味する。750万ドル(2022年)+750万ドル(2023年)+200万ドル(解約金)=1700万ドルだ。

 なお、今シーズンのベスト・リリーバーの一人を手に入れても、エンジェルスが、クローザーだったライセル・イグレシアスと再契約を交わす可能性は、消えていないはずだ。これまでの10シーズンとも、ループはクローザーを務めたことがない。セーブを挙げたのも、2013年と2014年の計6試合に過ぎない。

 FAになったイグレシアスは、「イグレシアスはエンジェルスからのクオリファイング・オファーを受け入れるのか。今オフのQOは14人」で予想したとおり、エンジェルスが申し出た1年1840万ドルのクオリファイング・オファーを却下したが、そのことは、今後の交渉の障害にはならない。