「防御率1位と2位の差が1点以上」は過去何度!? オリックスの山本由伸は1.46、他は2.50以上
今シーズン、山本由伸(オリックス・バファローズ)は、25試合に登板して184.2イニングを投げ、リーグ・ベストの防御率1.46を記録している。
山本は10月16日に登板したので、オリックスの残り4試合のうち、19日~21日は中2日~中4日、10月25日は中8日となる。最後の試合に登板した場合、1.2イニングで自責点1、あるいは7.2イニングで自責点2だと、シーズン防御率はどちらも――まったく同じではないものの――1.497だ。2イニング以上を投げて自責点1以下、もしくは8イニング以上を投げて自責点2以下なら、小数点第3位を四捨五入しても、1.50未満の防御率でレギュラーシーズンを終える。
防御率1.50未満は、セ・リーグを含め、2013年に1.27を記録した田中将大(東北楽天ゴールデンイーグルス)が最後だ。田中は、2011年の防御率も1.27だった。その前の防御率1.50未満は、1970年に阪神タイガースで0.98の村山実まで遡る。
また、現時点におけるパ・リーグの防御率2位と3位は、2.55の宮城大弥(オリックス)と2.95の上沢直之(北海道日本ハムファイターズ)だ(141.1イニングの宮城は、あと1.2イニングを投げないと、シーズン全体の規定投球回に到達しない)。宮城も上沢も、山本とは1.00以上の差がある。
防御率リーグ1位の投手が2位以下に1.00以上の差をつけたことは、これまでに一度もない。1970年のセ・リーグは、大洋ホエールズの平松政次が防御率1.95を記録しており、村山との差は0.97だった(小数点第3位を四捨五入した後の差)。
ちなみに、山本は2年前にリーグ・ベストの防御率1.95を記録した。この年のリーグ2位は防御率2.46の有原航平(当時・北海道日本ハム/現テキサス・レンジャーズ)なので、0.51の差があった。また、昨シーズン、山本が記録した防御率2.20は、千賀滉大(福岡ソフトバンク・ホークス)の2.16に次ぐ2位。こちらは、3位の有原と1.26の差があった。
なお、防御率1位と2位の差が0.50以上の事例については、昨シーズンの開幕前にこちらで書き、リストを掲載した。