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大谷翔平の45号は復調の印!? 初速115マイル以上と飛距離440フィート以上はどちらも7月以来

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Sep 21, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月21日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、10試合ぶりにホームランを打ち、シーズン45本とした。この日、本塁打トップの2人、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)はホームランがなかったので、彼らと大谷の差は1本に縮まった。4位のマーカス・シミエン(ブルージェイズ)も、41本のままだ。

 スタットキャストによると、45本目のホームランは、初速が116.1マイル、推定飛距離は445フィートを記録した。今シーズン、大谷が打った初速115マイル以上のホームランは7本目、飛距離440フィート以上は9本目。両方が揃うホームランは4本目だ。

 初速115マイル以上は、7月9日の116.5マイル(シーズン33本目)以来。飛距離440フィート以上は、7月27日の463フィート(シーズン36本目)を最後に途絶えていた。この点からすると、後から振り返った時に、あの1本から再びホームランを打ち始めた、ということになるかもしれない。

 一方、速い打球で遠くまで飛んだとはいえ、この1本だけで復調したと断じるのは早い気もする。8月に「初速120マイル以上の打球は、ホームランとアウトが同じ本数」で書いたとおり、速い打球がホームランになるとは限らない。

 ちなみに、ゲレーロJr.のホームランは、初速115マイル以上が2本、飛距離440フィート以上が6本、両方は1本。ペレスは、0本と9本だ。

 スケジュールどおりの162試合なら、エンジェルスとブルージェイズはあと11試合、ロイヤルズは10試合を行う。ブルージェイズは僅差でワイルドカードを争っているので、162試合を終えて他チームとワイルドカードの2番手に並んだ場合、さらにもう1試合を行う可能性もある。この試合の個人成績も、レギュラーシーズンにカウントされる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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