故意死球ではないはず…。打者がピッチング・マシンにぶつけられ、試合を欠場する
9月10日にAAAから再昇格後、ギャビン・ラックス(ロサンゼルス・ドジャース)は、6試合続けてスターティング・ラインナップに名を連ね、レフトを守ってきた。そのうちの3試合はヒットを2本ずつ打ち、6試合で打率.412(17打数7安打)と出塁率.524を記録。3打点を挙げた。
ラックスは、2016年のドラフト全体20位だ。2019年9月にデビューし、今シーズンはメジャーリーグ3年目。昨シーズンの開幕前に、ベースボール・アメリカ、ベースボール・プロスペクタス、MLB.comがそれぞれ発表したプロスクペクトプロスペクト・ランキングでは、いずれも全体4位以内に挙げられた。本来はミドル・インフィルダー。5年前のドラフト直後にMLB.comのケン・ガーニックが書いた記事によると、ラックスは「何人かにチェイス・アトリーと比べられたことがある」と語ったという。アトリーは、2007~11年にフィラデルフィア・フィリーズが地区5連覇を成し遂げた時の二塁手だ。アトリーとラックスは、ポジションだけでなく、左打者という点も共通する。
試合がなかった9月16日を挟み、ラックスは17日も出場が予定されていた。けれども、試合が始まる直前に、ラインナップから外れた。打撃練習の際に、右の前腕に投球を受けたのが理由だ。ラックスにぶつけたのは、「ターミネーター」のスカイネットによるものではないだろうが、ピッチング・マシンだった。
幸いにも骨折はしておらず、ラックスは9月18日の試合に出場し、この日もレフトを守った。5回表には三塁打を打ち、先制点と2点目を挙げた。
ドジャースの遊撃と二塁には、コリー・シーガーと夏に加入したトレイ・ターナーがいる。だが、シーガーはオフにFAとなる。ターナーはドジャースへ移るまで、ワシントン・ナショナルズで遊撃を守っていた。