ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)は、どちらも打撃三冠のうち2部門でトップに立っている。ゲレーロJr.は打率.317と45本塁打、ペレスは45本塁打と112打点がア・リーグ1位だ(9月16日時点)。

 ナ・リーグとア・リーグの球史において、1リーグに2人の二冠王が誕生したことは、1度しかない。1925年のア・リーグで、ハリー・ハイルマンが首位打者と打点王(打率.393/134打点)、ボブ・ミューゼルが本塁打王と打点王(33本塁打/134打点)となった。2人が分け合ったのは打点王なので、現時点のゲレーロJr.とペレスとは、二冠の組み合わせが異なる。

 もっとも、ゲレーロJr.もペレスも、二冠どころか無冠に終わる可能性もある。現時点で並んでいる本塁打王は、一方が獲得してもう一方が逃すかもしれない。3位の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)も、彼らより1本少ないだけだ。

 4位のマーカス・シミエン(ブルージェイズ)は39本、5位タイのジョーイ・ギャロ(ニューヨーク・ヤンキース)とマット・オルソン(オークランド・アスレティックス)は35本なので、ここからトップ3に追いつくのは少し厳しいだろう。

 ゲレーロJr.に次ぐ打率2位と3位は、ヒューストン・アストロズの2人、どちらも.315のユリ・グリエルマイケル・ブラントリーだ。ブラントリーは9月15日に故障者リストに入り、打数はゲレーロJr.と比べて100近く少ない。シーズンの終わり間際に復帰し、打率を急上昇させることもあり得る。あるいは、ポストシーズンに万全の状態で臨むため、レギュラーシーズンはこのまま欠場してもおかしくない。4位のテオスカー・ヘルナンデス(ブルージェイズ)は.306だ。

 ペレスの打点も、大きなリードではない。2位のホゼ・アブレイユ(シカゴ・ホワイトソックス)とは3打点差。3位には、ゲレーロJr.とテオスカーとラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)の3人が、103打点で並ぶ。打点王の場合、その下にいる選手にも、まだチャンスはあるはずだ。アブレイユは、過去2年とも打点王を獲得していて、今シーズンもそうなれば、1990~92年にア・リーグで3年続けて打点王のセシル・フィルダー以来。延べ9人目となる。過去の達成者は、こちらにリストを掲載した。

「現在トップの選手が打点王を獲得すれば、史上9人目の3年連続。大谷翔平は3打点差の4位」