9月16日を終え、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、ア・リーグ本塁打ランキングの2位タイから3位となった。この日、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は試合がなく、大谷はホームランを打たなかった。5回表に弾き返した初球は、ライト・ポールの右を通過してファウルとなった。一方、前日に大谷と並んだサルバドール・ペレス(カンザスティ・ロイヤルズ)は、3試合連続となるホームランを打ち、大谷を抜いてゲレーロJr.に追いついた。ここまでのシーズン本塁打は、ゲレーロJr.とペレスが45本、大谷は44本だ。

 3人の前に、ナ・リーグあるいはア・リーグで、1シーズンに44本以上のホームランを打った選手は、延べ175人を数える。1997年に58本のマーク・マグワイアと2017年に45本のJ.D.マルティネス(現ボストン・レッドソックス)は、シーズン途中にア・リーグのチームからナ・リーグのチームへ移籍し、各リーグの本数は44本未満なので、ここには含めていない。

 この175人のうち、98人は本塁打王を獲得し、77人は本塁打王を逃している。割合にすると、56.0%と44.0%だ。これが45本以上の場合、本塁打王になれなかった選手の割合は41.440.7%。50本以上は22.220.0%となる。55本以上も同じくは22.2%。また、60本以上の8人中3人(37.5%)は、本塁打王になっていない。1998年(66本)と1999年(63本)、2001年(64本)のサミー・ソーサがそうだ。上にはそれぞれ、70本のマグワイア、65本のマグワイア、73本のバリー・ボンズがいた。ソーサが本塁打王を獲得したのは、50本の2000年と49本の2002年だ。

 2005~19年の15シーズン――短縮シーズンの2020年は、22本のルーク・ボイト(ニューヨーク・ヤンキース)以外は誰も20本に届かなかった――において、44本以上のホームランを打ちながら本塁打王を逃した選手は18人いる。2017年のJ.D.を除く、44本以上の36人中、ちょうど半数だ。44本以上がリーグに1人、本塁打王だけの場合は、下のリストに掲載していない。

筆者作成
筆者作成

 2009年のナ・リーグは、1位と2位、2位と3位、3位と4位の差が、いずれも1本しかなかった(4位と5位は4本差)。9月9日にアルバート・プーホルス(当時セントルイス・カーディナルス/現ロサンゼルス・ドジャース)が46本目と47本目のホームランを打ち、この日が終わった時点では2位のマーク・レイノルズに6本差をつけていたが、プーホルスはその後の21試合でホームランを1本も増やせず、他の選手に追い上げられた。

 一方、2005年のア・リーグは、アレックス・ロドリゲスデビッド・オティーズが、9月中旬からデッド・ヒートを繰り広げた。13日にオティーズが41本目のホームランを打ち、後半戦に入ってから常に先行していたA-RODに追いつくと、そこからは抜きつ抜かれつ。29日の時点では47本で並び、彼らのチームは最後の3試合に顔を合わせた。その2試合目にA-RODが48本とし、オティーズは47本のまま終わった。

 なお、ゲレーロJr.とペレス、大谷のいる3チームとも、146試合を終えたところだ。スケジュールどおりの162試合なら、残すはいずれも16試合。ちなみに、ゲレーロJr.とペレスは、直近の16試合でどちらも7本のホームランを打っている。大谷は3本だ。

 複数の選手が同じ本数で本塁打王を分け合った事例については、こちらに書いた。

「大谷が42本、ゲレーロJr.とペレスは39本と38本。本塁打王を分け合う可能性も。過去には…」