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ジャイアンツはポストシーズン進出にリーチ。早ければ今日にも決まるが、相手はダルビッシュ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)Apr 30, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 サンフランシスコ・ジャイアンツは、9月13日~16日にサンディエゴ・パドレスと対戦する。この4試合のうち1試合に勝つと、ポストシーズン進出が確定する。

 ここまでの143試合で、ジャイアンツは93勝を挙げている。他に、現時点で93勝到達の可能性があるナ・リーグのチームは、西地区のロサンゼルス・ドジャース(91勝)とパドレス(74勝)、中地区のミルウォーキー・ブルワーズ(89勝)とシンシナティ・レッズ(75勝)とセントルイス・カーディナルス(73勝)、東地区のアトランタ・ブレーブス(76勝)だ。

 そのうち、レッズとカーディナルスが93勝に達するのは、残り試合のすべてに勝った時だけ。パドレスは全勝すると94勝だが、ジャイアンツに黒星を喫した時点で93勝以下となる。その場合、ジャイアンツ以外に94勝を挙げられるのは3チーム。西地区のドジャース、中地区のブルワーズ、東地区のブレーブスだ。ジャイアンツはドジャースに追い抜かれても、ワイルドカードの1番手に位置する。

 ジャイアンツがここから全敗し、93勝のままシーズンを終えると、他のチームとワイルドカードの2番手に並ぶ可能性がある。

 9月5日以降、ジャイアンツは7試合とも負けていない。いずれも6点以上を挙げ、失点は5以下だ。ただ、9月13日に連勝を8に伸ばし、リーチをかけてすぐにポストシーズン進出を決められるかどうかは、まだわからない。パドレスの先発投手は、ダルビッシュ有だ。

 今シーズン、ダルビッシュがジャイアンツに対して投げたのは、4月6日と30日の2試合。どちらも6イニング以上を投げて1失点に抑え、自身の白星は4月30日だけながら、パドレスは2試合とも勝利を収めた。通算5登板で防御率3.52、クオリティ・スタートは3度なので、ダルビッシュがいつも抑えているわけではないが、ジャイアンツはこの5試合で4敗を喫している。

 また、ワイルドカードの2番手にいるパドレスとしては、他もそうだが、負けられない試合だ。3番手のレッズとのゲーム差はゼロ。6番手のニューヨーク・メッツですら、3ゲームしか離れていない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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