大谷翔平の「21試合で16本塁打」はア・リーグ新記録。ナ・リーグを含めても、上には3人だけ
7月9日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、シーズン33本目のホームランを打ち、ア・リーグ2位のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)との差を5本に広げた。ナ・リーグ1位のフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)も、ゲレーロJr.と同じく28本だ。
開幕から6月14日までに、大谷は61試合で17本のホームランを打った。一方、6月15日~7月9日は、21試合で16本だ。前者は12.8打数/本、後者は4.8打数/本となる。
スタッツ社によると、21試合のスパンで16本塁打は、1シーズンにおけるア・リーグの新記録だという。
ナ・リーグには、21試合で16本塁打以上が6人いる。彼らのうち、2017年のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)とJ.D.マルティネス(当時アリゾナ・ダイヤモンドバックス/現ボストン・レッドソックス)、今シーズンのカイル・シュワーバー(ワシントン・ナショナルズ)は、大谷と同じ。21試合で16本だ。
この他の3人は、サミー・ソーサ(1998年)が21試合で20本、マーク・マグワイア(1999年)とバリー・ボンズ(2001年)が21試合で17本。20世紀終盤から21世紀初頭にかけての「ステロイド時代」を除くと、21試合のスパンで17本以上のホームランを打った選手は――言い換えると、21試合のスパンで大谷よりも多くのホームランを打った選手は――いない。
なお、それぞれの21試合におけるホームランのペースは、ソーサが4.4打数/本、マグワイアが4.4打数/本、ボンズが3.9打数/本、スタントンが5.0打数/本、J.D.が5.5打数/本、シュワーバーは4.8打数/本だ。シュワーバーの場合、18試合で16本のホームランを打ち、その前の3試合もその後の3試合も0本なので、21試合の打数が最も少なくなるスパンを選んだ。