6月半ば、セントルイス・カーディナルスは、36歳のベテラン投手2人と契約を交わした。彼らに共通するのは、年齢だけではない。どちらも日本プロ野球を経験していて、その時期も重なる。ブランドン・ディクソンは、2013~20年にオリックス・バファローズで215登板。ウェイド・ルブランは、2015年に埼玉西武ライオンズで8試合に投げた。

 今シーズン、ディクソンは日本プロ野球9年目となるはずだったが、家族を日本へ連れてくることができず、本人も来日しないまま、5月にオリックスを退団した。カーディナルスと交わしたのは、マイナーリーグ契約だ。AAAからスタートする。

 ルブランはボルティモア・オリオールズで開幕を迎え、6試合に登板した後、ミルウォーキー・ブルワーズとテキサス・レンジャーズのAAAを経て、6月17日にカーディナルスへ入団した。その当日、早くもマウンドに上がり、アトランタ・ブレーブスの打者2人に対して投げた。

 ディクソンがこれまでに在籍したのは、カーディナルスとオリックスの2球団だ。2011年にカーディナルスからメジャーデビューし、翌年と合わせて8試合に登板した。一方、ルブランの在籍は、埼玉西武を除いても、12球団を数える。そのうち、メジャーリーグの試合に登板したのは、カーディナルスが9球団目。先発もリリーフもできる左投手として、球団を渡り歩いてきた。

 歩みはまったく違うものの、メジャーリーグの登板と日本プロ野球の一軍登板を合計すると、ディクソンは223登板で49勝58敗、ルブランは255登板で48勝53敗。よく似た数になる。

 カーディナルスには、2015~17年に読売ジャイアンツで62登板のマイルズ・マイコラスもいる。マイコラスとディクソンは、2015年の交流戦で投げ合った。スコアは1対0。マイコラスが完封し、7イニングを投げて1失点のディクソンは黒星を喫した。

 なお、ディクソンが昇格しても、この3人が揃うとは限らない。2018~19年は規定投球回をクリアしたマイコラスだが、昨シーズンは右腕の故障で全休し、今シーズンも5月22日の1登板のみ。5イニング目が始まる前にマウンドを降り、再び故障者リストに入った。復帰は早くても8月以降。来シーズンになる可能性もある。