6月17日、サンディエゴのペトコ・パークで行われた試合は、9回に逆転が相次いだ。

 8回裏が終わった時点では、サンディエゴ・パドレスが2対0でシンシナティ・レッズをリードしていた。9回表のマウンドには、クローザーのマーク・マランソンが上がった。

 ところが、マランソンは試合を締めくくれなかった。それどころか、イニングを終わらせることもできなかった。シングル・ヒット、三振、二塁打、遊撃ゴロで1点を返され、2死三塁からシングル・ヒットを打たれて同点に追いつかれると、続いてホームランを喫してマウンドを降りた。3アウト目は、代わって登板したピアース・ジョンソンが記録した。

 スコアは、2対0から2対4に。2点リードで始まったイニングは、2点ビハインドとなって終わった。

 けれども、パドレスはそのまま敗れはしなかった。エリック・ホズマーの2ラン本塁打で同点に追いつき、シングル・ヒットを挟み、ビクター・カラティニも2ラン本塁打を打ち、6対4で勝利を収めた。最終的な点差は、9回表が始まった時点と同じ、2点リードだ。

 スタッツ社によると、モダン・エラ(1900年あるいは1901年以降)において、9回の1イニングに、2点以上のリード→2点以上のビハインド→2点以上のリードで勝利、と推移したのは、他には、1981年5月13日のロサンゼルス・ドジャースしかないという。

 得点と失点からすると、40年前のほうがワイルドだ。3点リードで9回表を迎えたドジャースは、モントリオール・エクスポズに5点を取られて2点ビハインドで9回表を終え、9回裏に4点を挙げた。スコアは、4対1→4対6→8対6だ。

 この推移がたった2度しかないのは、最後に2点差以上をつける必要がないからだろう。9回裏に1点リードすれば、そこで試合は終わる。

 なお、当然ながら、6月17日の試合でパドレスに敗れたレッズも、パドレスとは反対側の立場として、1981年5月13日のエクスポズに続き、2チーム目ということになる。