大谷翔平の前にも、1登板にボークが2度の日本人投手はいた!?
6月11日の登板で、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、メジャーリーガーとしては初のボークと2度目のボークを宣告された。5回裏の2死一、二塁から、1度目のボークで2死二、三塁となり、2度目のボークで三塁走者が生還して2死三塁に。さらに、振り逃げ(三振&暴投)により、この打席が始まった時は一塁にいた走者も、ホームを踏んだ。
1登板にボーク2度の日本人投手は、大谷が初めてではない。2人が記録している。野茂英雄は1995年5月28日、伊良部秀輝は1997年8月20日と2000年5月3日だ。大谷は3人目、延べ4人目ということになる。
とはいえ、伊良部の2試合目から数えて、大谷は21年ぶり。また、野茂も伊良部も、1登板に2度のボークはイニングが違った。野茂は4回裏と5回裏、伊良部は4回裏と7回裏、1回裏と3回裏だ。大谷のボークは、2度とも5回裏。それも、同じ打者が打席にいる間に起きた。
今シーズン、大谷の他にボーク2度の投手は4人いる。ジェイク・ブレンツ(カンザスシティ・ロイヤルズ)、ディラン・シース(シカゴ・ホワイトソックス)、ブラディミール・グティエレス(シンシナティ・レッズ)、ジョシュ・ヘイダー(ミルウォーキー・ブルワーズ)がそうだ。3度以上は、まだいない。現時点で最多の5人中、1登板に2度は大谷しかいない。
なお、ベースボール・アルマナックによると、ボークの1シーズン最多はデーブ・スチュワート(1988年)の16度、1登板最多はボブ・ショウ(1963年5月4日)の5度、1イニング最多はショウを含む5人の3度だ。ショウはこの試合で、1回表、3回表(3度)、5回表にボークを記録した。