涌井秀章が迫る通算2500イニングはかなりの偉業。デビューが1990年以降の達成者は3人だけ

涌井秀章とダルビッシュ有 AUGUST 13, 2008(写真:アフロスポーツ)

 あと6.2イニングを投げると、東北楽天ゴールデンイーグルスの涌井秀章は、通算2500イニングに到達する。そうなるのは、シーズン8登板目の5月14日か、その次の登板だろう。ここまでの7登板は、平均6.2イニング以上だ。現時点の達成者は46人。涌井が加わっても、50人に満たない。

 金田正一(5526.2イニング)を筆頭に、8人は4000イニングを超えている。3000イニング以上も、27人を数える。ただ、4000イニング以上の投手は、いずれもデビュー(一軍初登板)が1970年よりも前だ。1990年以降にデビューした投手に限ると、3000イニング以上は三浦大輔(3276.0イニング)だけ。2500イニング以上も、三浦、東京ヤクルトスワローズの石川雅規(2876.0イニング)、西口文也(2527.2イニング)の3人しかいない。

 2500イニング以上の46人をデビューした年代ごとに分けると、1950年代と1960年代は二桁に上るが、他の年代は5人以下にとどまる。

筆者作成
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 46人目の石川が2500イニングに到達したのは、2017年6月13日だった。涌井に続く投手も、少なくともあと数年は現れない。石川と涌井に次ぐ現役3位は、涌井と同じく東北楽天にいる岸孝之(2057.2イニング)だ。昨年10月22日に2000イニングに到達し、シーズンを終えた時点では2017.1イニングだったので、ここから1シーズンに150イニングずつ投げても、2500イニングに達するのは2024年となる。今シーズン、岸は涌井とともに開幕からローテーションを守っているものの、過去2シーズンは100イニングに届かなかった。岸のプロ入りと一軍初登板は涌井の2年後だが、36歳の年齢は涌井の2歳上だ。

 なお、メジャーリーグでも投げた日本人投手のうち、日米合算で2500イニング以上は、3人が記録している。黒田博樹が3340.2イニング(NPB2021.2/MLB1319.0)、野茂英雄が3027.2イニング(NPB1051.1/MLB1976.1)、石井一久は2717.1イニング(NPB2153.1/MLB564.0)。3人とも、一軍初登板は1990年代だ。NPBだけで2500イニング以上の桑田真澄は、ここには含めなかった。桑田は、NPBで2761.2イニングを投げた後、MLBで21.0イニングを記録した。

 また、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、日米2500イニングまで57.0イニング(NPB1268.1/MLB1174.2=2443.0イニング)としている。東北楽天の田中将大もあと106.2イニング(NPB1339.0/MLB1054.1=2393.1イニング)なので、順調にいけば、今シーズン中に到達できる。