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史上5人目のシャーザーに続き、次に「二桁奪三振100試合」を達成する投手は誰!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)May 8, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 5月8日、マックス・シャーザー(ワシントン・ナショナルズ)は、7.1イニングを投げて14三振を奪い、二桁奪三振を通算100試合とした。

 二桁奪三振のトップ2は、215試合のノーラン・ライアンと212試合のランディ・ジョンソンだ。シャーザーの100試合は、彼らの半数にも満たない。だが、100試合以上の二桁奪三振は、この3人以外に、110試合のロジャー・クレメンスと108試合のペドロ・マルティネスしかいない。

 現役投手では、78試合のクリス・セール(ボストン・レッドソックス)が、シャーザーに次ぐ。60試合以上は、他に2人。68試合のジャスティン・バーランダー(ヒューストン・アストロズ)と63試合のクレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)だ。

筆者作成
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 セールとバーランダーは、今シーズンのマウンドに上がっていない。それぞれ、昨年の3月と9月にトミー・ジョン手術を受けた。セールの復帰は、オールスター・ブレイク前後の見込みだ。バーランダーは、来シーズンとなる可能性が高い。また、カーショウはローテーションを守っているものの、ここまでの8登板に、二桁奪三振は一度もない。8奪三振(3試合)が最も多い。2015年は33登板中13試合で二桁奪三振を記録したが、過去3年(2018~20年)は合計5試合にとどまる。

 現在の年齢は、セールが32歳、バーランダーが38歳、カーショウは33歳。バーランダーはかなりの高齢だ。この3人のうち、二桁奪三振100試合を達成するのは、セールだけかもしれない。

 一方、シャーザーは36歳ながら、昨シーズンの二桁奪三振は12登板中5試合を数えた。今シーズンの二桁奪三振はまだ2試合(4月16日と5月8日)だが、それらを含め、7登板中5試合で9三振以上を奪っている。今シーズンが終わるまでに、クレメンスとペドロを抜き、3位に浮上する可能性もありそうだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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