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通算1500奪三振以上の57人中、能見篤史の奪三振率は何位!? トップ3は杉内俊哉、石井一久、江夏豊

宇根夏樹ベースボール・ライター
能見篤史 MARCH 8, 2013(写真:ロイター/アフロ)

 5月8日、能見篤史(オリックス・バファローズ)が、ブランドン・レアード(千葉ロッテマリーンズ)を空振り三振に仕留め、昨年8月22日の内海哲也(埼玉西武ライオンズ)に続き、史上57人目の1500奪三振に到達した。現時点の能見の順位は、56位タイ。加藤初と並んでいる。また、奪三振率は7.82。1500奪三振以上の57人中、5位に位置する。

 もっとも、4490奪三振(奪三振率7.31)の金田正一をはじめとする4人は、能見の倍以上の三振を奪っている。彼らを含め、2000奪三振以上は22人を数える。なかには、1500三振を奪った後に、奪三振率が大きく下がった投手、あるいは上がった投手もいるかもしれない。

 そこで、それぞれが1500奪三振に到達したシーズンまでの奪三振率も、比べてみた。例えば、2018年4月10日に到達した金子弌大(当時は千尋。オリックス在籍/現・北海道日本ハムファイターズ)の場合は、2006~18年の奪三振率だ。

 こちらも、上位10人と下位10人の顔ぶれはほとんど変わらず、現時点の能見は6位に位置する。

筆者作成
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 どちらか一方にしかランクインしていない2人のうち、工藤公康の奪三振率は、1982~96年が7.48(1609奪三振)、1997~2010年は8.03(1250奪三振)だ。西口文也は、1995~2006年が7.81(1614奪三振)、2007~15年は6.31(468奪三振)だった。

 上位10人には、比較的最近の投手が並ぶ。一軍初登板が1980年よりも前の投手は、1967年から1985年まで投げた江夏豊だけだ。一方、下位10人のなかで1980年以降にデビューした投手は、2002年に初登板の石川雅規(東京ヤクルトスワローズ)しかいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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