「三振で2得点」は意外に多い!? 8年前に黒田博樹が奪った三振も…

アンドルー・ナップ(手前)とマーカス・ストローマン Apr 30, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月30日、フィラデルフィア・フィリーズは、2対1でニューヨーク・メッツを下した。

 この試合で、フィリーズの選手が挙げた打点はなかった。得点は、2回裏、2死満塁からの振り逃げによるものだ。チェイス・アンダーソンが三振を喫したものの、その投球はパスボールとなって一塁側のダグアウト前まで転がっていき、三塁走者に続いて二塁走者も生還した(写真)。

 メジャーリーグで同じようなことが起きたのは、それほど昔ではない。イライアス・スポーツ・ビューローによると、エラーが絡まず、三振&パスボールあるいは三振&ワイルドピッチで2得点は、2019年9月12日のロサンゼルス・ドジャース以来。フィリーズに限ると、エクスパンション・エラ(1961年以降)では初めてだという。

 ドジャースの1年前には、5月16日にテキサス・レンジャーズも記録している(他にもあるかもしれない)。2019年のドジャースも2018年のレンジャーズも、場面は2死満塁だった。前者は、パスボールの後、拾いにいった捕手が一塁へ送球し、その間に二塁走者がホームインした。後者も、捕手が拾うところまでは同じだが、送球はなし。本塁へ投げようと振り向いたところ、投手のディラン・バンディ(当時ボルティモア・オリオールズ/現ロサンゼルス・エンジェルス)が、ベースカバーに入っていなかった。

 また、2013年には、どちらもエラーが絡んでいるものの、1三振で2得点が少なくとも2度起きている。記録したのは、5月27日のエンジェルスと8月28日のトロント・ブルージェイズだ。それぞれの場面は、1死二、三塁と2死一、二塁。いずれも、捕手の悪送球によって2点を挙げた。ブルージェイズが2得点を記録した時、三振を奪ったのはニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹だった。見逃し三振で3アウトと思いきや、サインの行き違いがあったようで、捕手がこの投球を捕れなかった。

 また、セントルイス・カーディナルスは、今から20年前の8月29日に、振り逃げなしの三振から2点を挙げた。場面は無死一、二塁。打者は三振でアウトになったが、重盗に対して三塁へ投げた捕手の悪送球とレフトのエラーが重なり、走者は2人ともホームインした。

 なお、サンフランシスコ・ジャイアンツは、2015年5月29日に、1イニングに2度の振り逃げを記録している。ただ、このイニングは無得点に終わった。2死満塁としたものの、青木宣親(現・東京ヤクルトスワローズ)が遊撃ゴロに仕留められた。これについては、当時、こちらで書いた、

1イニングに2度の振り逃げ。マスクをかぶっていたのは、もちろん(?)あの捕手だった