この捕手がマスクをかぶると、完封が生まれる。継続中の5試合連続完封は最長まであと1試合
今シーズン、サンフランシスコ・ジャイアンツは、5試合で完封勝利を収めている。これは、ロサンゼルス・ドジャースと並び、両リーグで最も多い。どちらも、19試合中5試合。先発投手が最後まで投げきった完封はない。
ドジャースの5完封中2完封は、クレイトン・カーショウが先発マウンドに上がった。ジャイアンツの5完封は、いずれも先発投手が違う。
また、ドジャースでマスクをかぶったのは、順に、ウィル・スミス、オースティン・バーンズ、スミス、バーンズ、バーンズだ(5試合とも途中交代はなし)。一方、ジャイアンツの捕手は、5完封の計45イニングとも、カート・カサーリだった。
ここまで、ジャイアンツのスタメンマスクは、バスター・ポージーが12試合、カサーリは7試合だ。カサーリは、4月3日と7日にスタメンマスクをかぶった後、11日からはどのスタメンマスクの試合も、投手たちを完封に導いている。
イライアス・スポーツ・ビューローによると、1900年以降、スタメンマスクをかぶった試合で5連続以上の完封は、カサーリが5人目だという。カサーリのストリークは、現時点で2位タイ。次のスタメンマスクも完封なら、最長に並ぶ。
それまでの4人のうち、1903年のエド・フェルプスだけが6試合連続で、1986年のアラン・アシュビー、1995年のクリス・ホイルス、2015年のフランシスコ・セベーリは、5試合連続。5人の先発投手とバッテリーを組んだ捕手はいないので、カサーリが初めてということになる。
カサーリ以外の4人は、チームの試合の過半数でスタメンマスクをかぶったシーズンがある。一方、カサーリのシーズン最多は、2016年にタンパベイ・レイズで記録した162試合中62試合だ。カサーリは、今シーズンがメジャーリーグ8年目の32歳。ツイッターの自己紹介には「SFジャイアンツ、ゴルフ、NHL、そしてダンキン・ドーナツ」と書いてある。