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大谷翔平の50本塁打は「日本人選手の最速」にとどまらず、他の選手と比べても速い!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライアン・バターフィールド(左)と大谷翔平 Apr 9, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月9日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)が、メジャーリーグ50本目のホームランを打った。

 50本塁打に到達した日本メジャーリーガーは3人目。松井秀喜の329試合&1223打数目とイチローの760試合&3248打数目に対し、大谷は262試合&891打数目だ。出場試合も打数も、かなり少ない。

 もちろん、メジャーリーグ全体を見渡せば、大谷よりも速いペースの選手は何人もいる。例えば、2018年にメジャーデビューした選手のうち、50本塁打に達したのは大谷が5人目だ。先の4人は、いずれも235試合未満で到達。ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)、グレイバー・トーレス(ニューヨーク・ヤンキース)、ホアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)は50本塁打までに830打数前後を要したが、フランミル・レイエス(現クリーブランド・インディアンズ)は687打数目だった。

 また、彼らの翌年にデビューしたピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)が50本目のホームランを打ったのは、その年の152試合&560打数目だ。これは、史上最速あるいはそれに近いと思われる。マーク・マグワイアは161試合&581打数目、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)は174試合&598打数目だ。

 もっとも、大谷を含め、現在のエンジェルスで50本以上のホームランを打っている7人のなかで、大谷の50本到達は、220試合&811打数目のアルバート・プーホルスに次いで速く、マイク・トラウトらを上回る。なお、まだプーホルスの半数以下とはいえ、トラウトとジャスティン・アップトンのホームランは、300本を超えている。

筆者作成
筆者作成

 少ない試合数で100本塁打に到達した選手については、こちらで書いた。

「350試合未満で100本塁打」はソトがNPB11人目。MLBには何人いる!?

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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