まさに飛ばし屋。471フィートの本塁打は、自己最長どころかトップ5にも入らず
4月5日、ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン最初のホームランとなる、471フィートのグランドスラムを打った(写真)。これは、現時点においては、今シーズンのメジャーリーグ最長ホームランだ。前日にネイト・ロウ(テキサス・レンジャーズ)とフェルナンド・タティースJr.(サンディエゴ・パドレス)がそれぞれ記録した、465フィートを上回った。
ただし、自己最長ではない。「スタットキャスト・エラ」の2015年以降、スタントンが打った475フィート以上のホームランは、7本を数える。4月5日のホームラン――2015年以降の159本塁打目――は、自己8位だ。スタットキャスト・エラの前も含めると、トップ10にも入らないかもしれない。2010~14年に、スタントンは154本のホームランを打っている。
スタットキャストによる、スタントンの最長ホームランは、マイアミ・マーリンズ時代の2016年8月6日に打った504フィートだ。こちらは、2019年6月21日にノマー・マザーラ(当時レンジャーズ/現デトロイト・タイガース)が打った505フィートのホームランに次ぎ、スタットキャスト史上2位に位置する。この2本以外に、500フィート以上のホームランはない。
ん? と思った方もいらっしゃるかもしれない。2018年9月5日にトレバー・ストーリー(コロラド・ロッキーズ)が打った3本塁打のうち2本目は、スタットキャストで505フィートとされ、翌年のマザーラのホームランは、それに並ぶ最長タイと報じられた。けれども、その後、どこかの時点で「再計算」があったらしく、現在のスタットキャストのデータでは、ストーリーのホームランは487フィートとなっている。
最長あるいは特大のホームランについては、こちらでも書いた。