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「大谷翔平vs.有原航平」はいつ? 「大谷vs.ダルビッシュ有」はある?

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 5, 2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズン、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平が最初に対戦する日本人選手は、打者としてか投手としてかを問わず、ミネソタ・ツインズの前田健太になりそうだ。エンジェルスとツインズは、4月16日~18日にエンジェル・スタジアムで試合を行う。

 4月7日に投げた前田は、ローテーションどおりにいけば、13日に続き、18日のエンジェルス戦に登板する。メジャーリーグで前田が大谷に対して投げたのは、これまで3試合。その結果は、2018年7月6日が三振と内野フライ、2019年6月11日がホームランと三振、2019年7月23日はシングル・ヒットだった。今回は、打者の大谷と投手の前田が対戦するのに加え、2人が投げ合う可能性も高い。大谷の次の2登板は、現時点では4月11日と18日になる見込みだ。

 続いて、エンジェルスは、4月19日からテキサス・レンジャーズと3試合を行う。レンジャーズには、大谷が北海道日本ハムファイターズでチームメイトだった有原航平がいる。有原の登板予定は、4月9日と14日の次が、19日のエンジェルス戦だ。エンジェルスとレンジャーズは、26日~28日にも、ホームとアウェーを入れ替えて再び顔を合わせるが、ローテーションがずれない限り、有原はこちらの3試合では登板しない。

有原航平(テキサス・レンジャーズ)
有原航平(テキサス・レンジャーズ)写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 大谷がシアトル・マリナーズの菊池雄星と対戦するのは、6月以降かもしれない。エンジェルスとシアトル・マリナーズは、4月30日~5月2日に試合を行うが、ここまでのローテーションからすると、菊池はこの直前の4月29日に投げる。その次に両チームが当たるのは、6月3日~6日だ。

 ただ、花巻東高出身の2人が対戦する確率は、決して低くない。エンジェルスとマリナーズは、どちらもア・リーグ西地区のチームだ。レギュラーシーズンに19試合で顔を合わせる。レンジャーズもア・リーグ西地区なので同様だ。なお、メジャーリーグで菊池が大谷に対して投げたのは、前田と同じく3試合。こちらはすべて2019年で、6月8日が内野安打と内野ゴロとホームラン、7月14日が四球と三振、7月21日は三振と内野ゴロと二塁打だった。

 一方、ダルビッシュ有がいるサンディエゴ・パドレスは、ナ・リーグ西地区のチームだ。今シーズンのエンジェルス戦は、8月27日~28日と9月7日~8日の計4試合。そのうちの2試合でダルビッシュが投げる可能性もあるが、ローテーションの巡り合わせによっては、まったく登板しなくてもおかしくない。なお、9月の2試合はパドレスのホーム・ゲームだ。DHはない。ダルビッシュが大谷に対して投げるのみならず、大谷がダルビッシュに対して投げることもあり得る。また、パドレスでは、加藤豪将が昇格しているかもしれない。

 山口俊が在籍するサンフランシスコ・ジャイアンツも、パドレスと同じナ・リーグ西地区。今のところ、山口はロースターに入っていないが、ジャイアンツは5月31日~6月1日と6月22日~23日にエンジェルスと計4試合を行う。

 ボストン・レッドソックスの澤村拓一とタンパベイ・レイズの筒香嘉智も、大谷と対戦する可能性はある。この両チームは、ア・リーグ東地区だ。レッドソックス対エンジェルスは5月14日~16日と7月5日~7日、レイズ対エンジェルスは5月3日~6日と6月25日~27日に組まれている。秋山翔吾がいるシンシナティ・レッズ(ナ・リーグ中地区)は、今シーズン、エンジェルスとは当たらない。

 なお、大谷は北海道日本ハム時代のチームメイト、クリス・マーティン(アトランタ・ブレーブス)からも、2018年9月26日にホームランを打っている。2人の対戦はこの打席のみだが、その前にはこんなこと(「大谷翔平の前にも、日本でチームメイトだった投手に牽制で刺された日本人メジャーリーガーはいたのか」)もあった。こちらもチームメイトだったアンソニー・バス(マイアミ・マーリンズ/北海道日本ハム時代の登録名は「バース」)との対戦は、2019年に2打席あり、結果は内野安打と内野ゴロ。ナ・リーグ東地区のブレーブスもマーリンズも、今シーズンのエンジェルス戦はないが、シーズン中のトレードは珍しくなく、特にリリーフ投手はそうだ。マーティンも、2019年の夏に経験している。

 日本プロ野球でプレーしたことのある現役メジャーリーガーについては、こちらで書いた。

MLBの開幕ロースターに入った「日本プロ野球の経験者」。4人は5年前に北海道日本ハムでチームメイト

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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