各球団の「最年長選手」。12球団中9球団は前年と違う選手に。中日と横浜DeNAの最年長は10歳差
各球団の最年長選手は、中日ドラゴンズの福留孝介(43歳)から横浜DeNAベイスターズの大和(33歳)まで、10歳の幅がある(年齢はすべて2021年4月1日時点)。
中日は、福留が戻ってきたことで、山井大介(42歳)が球団2番目の年長選手となった。福留と山井は、日本プロ野球全体でも最年長と2番目だ。山井よりも年上の投手は、どの球団にもいない。
横浜DeNAの最年長は、昨年も12球団で最も「若かった」が、ホセ・ロペス(37歳)に加え、藤岡好明(36歳)、井納翔一(34歳)、石川雄洋(34歳)も退団し――藤岡は引退、井納は読売ジャイアンツへ移籍――大和が最年長に繰り上がった。
前年と同じ選手が最年長の球団は、埼玉西武ライオンズ(松坂大輔/40歳)、福岡ソフトバンクホークス(和田毅/40歳)、北海道日本ハムファイターズ(鶴岡慎也/39歳)の3球団だ。昨シーズン、各球団の最年長だった12人のうち、半数の6人は引退した。ロペスも、今シーズンの球団は決まっていない。このまま引退することもあり得る。
また、各球団の最年長選手のうち、中日の福留、オリックス・バファローズの能見篤史(41歳)、千葉ロッテマリーンズの鳥谷敬(39歳)、阪神タイガースの糸井嘉男(39歳)、横浜DeNAの大和は、2017年に5人揃って阪神でプレーした。野手4人はそれぞれ100試合以上に出場し、能見は23試合に先発登板。5人が同じ試合に出場したこともあった。糸井はこの年が阪神1年目だったのに対し、大和はこの年限りで阪神を去った。
能見が最年長のオリックスは、2番目以降も投手が並ぶ。比嘉幹貴(38歳)、平野佳寿(37歳)、増井浩俊(36歳)、ブランドン・ディクソン(36歳)。野手最年長のアダム・ジョーンズ(35歳)は、球団6番目だ。
広島東洋カープと横浜DeNAは、オリックスと逆。両球団の投手最年長は、ともに1989年生まれの中村恭平(32歳)とケビン・シャッケルフォード(31歳)だ。球団全体では、中村が會澤翼(32歳)に次ぐ5番目、シャッケルフォードはネフタリ・ソト(32歳)に次ぐ4番目となる。両球団とも、1989年生まれの投手は他にもいるが、誕生日は3月22日の中村と4月7日のシャッケルフォードが最も早い。横浜DeNAの三上朋也(31歳)は、4月10日生まれだ。
なお、現時点の球団最年長のなかに、昨シーズン、規定打席あるいは規定投球回に到達した選手はいない。糸井の311打席と和田の85.2イニングが最多だった。ただ、広島東洋の長野久義(36歳)は10本のホームランを打ち、能見の34登板は、阪神で投げた29投手中、4番目に多かった。
昨年の最年長については、こちらで書いた。