ヤンキースに不協和音!? セットアッパーがチームメイトを批判
ザック・ブリットン(ニューヨーク・ヤンキース)は、復帰するチームメイトを快く迎える気にはなれないようだ。スプリング・トレーニングで会見に臨み、「誰とチームメイトになるのかは、選べないこともある」「彼がしたことには賛同できない。試合においても、フィールド外においても、まったく許されることではない」などと語った。
ブリットンが言っているのは、ドミンゴ・ハーマンのことだ。ハーマンは恋人に暴力を振るって81試合の出場停止を科され、昨シーズンは全休した。7月にインスタグラムで引退を宣言したが、すぐに撤回(それについては「24時間経たずに「引退撤回」の投手がマウンドへ戻る日は…」で書いた)。処分が明けた今シーズンは、ローテーションに加わる可能性が高い。メジャーリーグ3年目の2019年は、143.0イニングを投げ、18勝4敗、防御率4.03を記録した。奪三振率は9.63、与四球率は2.45だった。
ブリットンはセットアッパーなので、ハーマンと同じ試合に登板することもあるだろう。そこで打ち込まれ、ハーマンの白星を消すことがあれば、今回の発言は、再びクロースアップされかねない。
もう一つ、ブリットンが、ブルペンメイトでクローザーのアロルディス・チャップマンについて、どう思っているかのかも気になる。5年前、チャップマンは恋人に対するDVにより、30試合の出場停止を科された。当時、ブリットンはボルティモア・オリオールズにいたが、2018年の夏以降は、チャップマンとともにヤンキースで投げている。これまでに、今回のような発言はしていないはずだ。
ブリットンはトレードでヤンキースへ移ったので、その時は、誰とチームメイトになるかを選ぶことはできなかった。だが、そのオフ、ブリットンはFAになった。チャップマンのいない球団と契約するという選択肢も、あったということだ。ブリットンは、ヤンキースと3年3900万ドルの再契約を交わした。
ちなみに、ハーマン、ブリットン、チャップマンが揃って登板し、それぞれが、白星、ホールド、セーブを記録したのは3試合。その3試合目は、3人で9イニングを投げきった。