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年俸調停を申請した13人のここまで。5人は公聴会へ進み、カルロス・コレイアと大谷翔平はその前に合意

宇根夏樹ベースボール・ライター
カルロス・コレイア Oct 16, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 年俸調停を申請した13人のうち、カルロス・コレイア(ヒューストン・アストロズ)と大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の2人は、公聴会に至ることなく、球団と合意に達した。コレイアは1年1170万ドル、大谷は2年850万ドル。2021年が300万ドル、2022年は550万ドルだ。

 コレイアが年俸調停の申請権を持つのは、今オフが最後の3度目だった。最初は公聴会で決着。コレイアが求める500万ドルとアストロズが主張する425万ドルのうち、コレイアの金額が通った。2度目は年俸調停を申請する前に、800万ドルで合意した。今シーズンが終わると、コレイアはFAになる。一方、大谷は今オフが1度目。2年契約を交わしたので、今シーズンと来シーズンの年俸は確定したが、2023年の年俸は決まっていない。公聴会によって年俸が決まる可能性が、あと1度、次の次のオフに残っている。

 他の11人中3人は、公聴会により、今シーズンの年俸が確定した。今オフの公聴会は、通常と違い、オンラインで開催されている。アンソニー・サンタンダー(ボルティモア・オリオールズ)とJ.D.デービス(ニューヨーク・メッツ)は、いずれも球団側の金額に決定。ジマン・チョイ(タンパベイ・レイズ)の場合は、選手側の金額に決まった。球団側からすると2勝1敗、選手側からすると1勝2敗だ。

 ジャック・フラハティ(セントルイス・カーディナルス)とライアン・ヤーブロー(レイズ)も、公聴会はすでに終わり、裁定が下るのを待っている段階だ。あとの6人の公聴会はこれから。それまでに合意に達することもあり得る。

筆者作成
筆者作成

 なお、昨オフの年俸調停の結果については、こちらで書いた。

今オフの「年俸調停」は球団側の7勝5敗。シルバースラッガー&ゴールドグラブの捕手は通算0勝2敗

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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