大谷翔平の「年俸調停」についてゼロから知りたい人のために

大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)August 20, 2020(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2021年の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)の年俸は、球団と大谷(の代理人)の交渉ではなく、年俸調停によって決まるかもしれない。

 これは、球団と選手が希望額を出し合い、第三者がどちらかに決める仕組みだ。どちらかであって、間をとることはない。

 オレンジ・カウンティ・レジスターのジェフ・フレッチャーらによると、エンジェルスの希望額は250万ドル、大谷は330万ドルだ。そこには、80万ドルの開きがある。

 年俸調停に持ち込む権利があるのは、基本的に3年以上6年未満の選手だ。

 2年目までは、定められた下限以上であれば、球団が一方的に決めることができる。ちなみに、2020年の大谷の年俸は70万ドルだった(シーズンの短縮に伴い、実際の金額はその40%弱)。6年経つと球団が選手を保有できる期間は終わり、選手はFAになる。

 この年数は、メジャーリーグの在籍日数(サービス・タイム)でカウントされる。3シーズン目を終えた大谷は、今オフ、初めて年俸調停の権利を手にした。この次とその次のオフも、大谷は権利を持つ。

 一方、2012年1月に6年5600万ドルでテキサス・レンジャーズに入団したダルビッシュ有(現サンディエゴ・パドレス)のように、年俸調停の期間を含む長期契約を交わしていれば、この制度とは無関係だ。

 なお、多くの場合、年俸調停を申請してからも、球団と選手は交渉を続け、2月に行われる年俸調停の公聴会の前に決着する。そうならない時だけ、両者が公聴会で互いに主張。3人の裁定人が判断を下し、年俸が決定する。

 従って、大谷の年俸が調停によって決まるどうかは、まだ確定していない

 メジャーリーグの年俸調停について、まったく知らなかったという人は、太字で記した3点だけ抑えておけば、いいのではないかと思う。