今シーズンも、菊池涼介(広島東洋カープ)は、ゴールデン・グラブに選ばれた。菊池を除くと、この賞を手にしたセ・リーグの二塁手は、8年前の田中浩康が最後だ。2013年以降は、菊池の受賞が8年続いている。

 この8年のうち、菊池に次ぐ2位が最も多かったのは、山田哲人(東京ヤクルトスワローズ)だ。2015~19年に5年連続2位。その前後の2014年と2020年は、3位に位置した。2013~2020年の合計2153票中、山田は223票を得ている。割合は10.4%なのでそう高くないが、これは菊池の得票があまりにも多いせいだ。1831票は、ここ8年の85.0%を占める。この2人を除くと、該当者なしを含めても、合計99票(4.6%)。山田の半数にも届かない。

 もっとも、菊池と山田の得票差が最少だった2015年でも、山田の得票は菊池より67票少なかった。菊池に迫ったわけではなく、惜しかったとは言い難い。

筆者作成
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 当然ながら、山田のゴールデン・グラブは皆無だが、ここ8年にセ・リーグの二塁手部門で票を得た選手のなかには、菊池以外にゴールデン・グラブの受賞者が3人いる。2014年が2位、2013年と2017年は3位の荒木雅博は、2004~09年にセ・リーグの二塁手部門で6年続けて受賞した。2013年に2位の西岡剛は、2005年にパ・リーグの二塁手部門で選出。さらに、2007年と2010年は、パ・リーグの遊撃手部門でゴールデン・グラブに選ばれている。3度とも、千葉ロッテマリーンズ時代。2007年の登録名は、TSUYOSHIだった。2016年に1票を得たルイス・クルーズは、その前年に千葉ロッテで二塁を守り、ゴールデン・グラブを受賞した。

 なお、菊池の8年連続受賞は、二塁手の最長ストリークを更新。辻発彦の7年連続(1988~94年)を上回った。受賞8度は、二塁手の最多タイ。こちらは、1986年にも受賞した辻と並んだ。