両球団の総得点差が大きかった日本シリーズ。20得点以上の差は過去3度。今年はその4度目になる!?
ここまでの日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが3試合とも勝っている。各試合のスコアは、5対1、13対2、4対0。シリーズ総得点は、福岡ソフトバンクの22得点に対し、読売ジャイアンツは3得点。その差は19得点だ。
第4戦も福岡ソフトバンクが勝って優勝を決めると、今年のシリーズの総得点差は歴代トップ3にランクインする。この場合、第4戦の福岡ソフトバンクの得点は、少なくとも読売より1点多い(そうでなければ勝てず、同じなら引き分け、少なければ負ける)。従って、シリーズ全体の得点差は20点以上となる。これまで、20得点以上の差がついたシリーズは3度。1990年の西武ライオンズvs.読売と2002年の読売vs.西武が20得点差――同じ対戦カードだが、総得点の多い球団(と少ない球団)が異なる、2005年の千葉ロッテマリーンズvs.阪神タイガースは29得点の差がついた。
一方、優勝した球団の総得点が敗れた球団より少なかったシリーズも、8度ある。直近では、2004年の西武vs.中日ドラゴンズがそうだ。優勝した西武は7試合で32得点、敗れた中日は37得点を記録した。優勝球団の総得点が相手より5点以上少なかったのは、この他に1979年の広島東洋カープvs.近鉄バファローズしかない。山際淳司が書いた「江夏の21球」で知られるこのシリーズは、17得点の広島東洋が優勝し、近鉄は23得点を記録しながら3勝4敗で敗れた。
なお、総得点が同じシリーズも4度。1983~86年の4シリーズ中3シリーズは、対戦した両球団の総得点差がゼロだった。