日本シリーズ優勝は、セ・リーグ球団とパ・リーグ球団がそれぞれ35回。ただ、近年は…
日本シリーズは、1950年に始まった。この年、日本プロ野球は、セントラル・リーグとパシフィック・リーグの2リーグに分かれた。昨年までの日本シリーズは、セ・リーグ球団の優勝が35回。当然ながら、パ・リーグ球団の優勝も、同じく35回だ。
今年、福岡ソフトバンクホークスが優勝すると、パ・リーグ球団の優勝回数がセ・リーグ球団を上回る。そうなれば、最初の日本シリーズでパ・リーグの毎日オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)が優勝して以来のことだ。
第2回~第6回(1951~55年)の日本シリーズは、5年続けてセ・リーグ球団が優勝。第7回~第10回(1956~59年)は、パ・リーグ球団の優勝が4年続き、どちらも優勝5回となったが、その後はセ・リーグ球団がパ・リーグ球団を常に上回り、昨年の日本シリーズで福岡ソフトバンクが優勝するまでは、並んだこともなかった。
その差が最も開いたのは、2002年の日本シリーズ終了時点だ。セ・リーグ球団の優勝32回に対し、パ・リーグ球団の優勝は21回。それぞれの優勝回数は11回も違った。
ただ、2003年以降の17シリーズは、パ・リーグ球団が14回優勝している。セ・リーグ球団の優勝は、2007年の中日ドラゴンズと、2009年と2012年の読売ジャイアンツしかない。ちなみに、この3回とも、敗れたのは北海道日本ハムファイターズだった。
また、パ・リーグ球団の優勝は、2013年から昨年まで7年続いている。これよりも長く、一方のリーグの球団による優勝が続いたのは、セ・リーグ球団の9年連続(1963~73年)しかない。こちらは読売の9年連続優勝だが、現在の7年連続は1球団によるものではない。そのうちの5回は福岡ソフトバンクながら、2013年は東北楽天ゴールデンイーグルス、2016年は北海道日本ハムが、それぞれ優勝している。
なお、日本シリーズの対戦カードと球団の連覇については、それぞれこちらで書いた。