昨年、福岡ソフトバンクホークスは、延べ７球団目の日本シリーズ３連覇を達成した。そして、今年も日本シリーズ進出を果たした。

　過去の６球団中、さらに連覇を伸ばしたのは、1965年から1973年まで９連覇の読売ジャイアンツだけだ。他５球団の連覇は、３でストップした。

　そのうち、1954年の読売、1959年の西鉄ライオンズ、1989年の西武は、日本シリーズにたどり着けなかった。1978年の阪急ブレーブスと1993年の西武ライオンズは、リーグ連覇を４に伸ばしたものの、日本シリーズ４連覇はできなかった。どちらも、ヤクルト・スワローズと対戦。先に王手をかけられながら、３勝３敗の五分に戻したことも共通する。

　なお、福岡ソフトバンクの現監督である工藤公康は、２年連続を含む、ここ５度の日本シリーズ連覇のいずれにも、ユニフォームを着て関わっている。西武の３度（1982～83年、1986～88年、1990～92年）は、どの日本シリーズにも登板。1986年と1987年は、２年続けてシリーズMVPに選ばれた。福岡ソフトバンクの２度（2014～15年、2017年～）も、采配を振っていないのは2014年だけだ（こじつけになるかもしれないが、2014年に優勝した時点では、まだ連覇ではなかった）。

　2014年の福岡ソフトバンクの監督は、秋山幸二だった。秋山と工藤は、西武だけでなく福岡ダイエーでもチームメイトとしてプレーし、どちらの球団においても、日本シリーズでともに優勝を味わっている。ただ、1982～83年の日本シリーズに、秋山は出場していない。西武に在籍していて、一軍デビューは1981年ながら、1982年と1983年は一軍出場がなかった。